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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

吸血怪人による征服の姿。

2010年04月21日(Wed) 07:27:21

皮膚にぴったりと密着した吸血チューブを通して、自分の血のぬくもりが伝わってくる。
血を抜かれるようになって、どれほど刻が経ったのだろう?
頭がぼーっとしてきたところをみると、そろそろ生命の危険すら自覚しなければならないかもしれなかったのに。
なぜかひどく冷静で、安らかな気分だった。
隣のベッドでは、べつの吸血怪人が、妻のうえにおおいかぶさっている。
こちらは首筋に尖った嘴(くちばし)を突き立てて、花柄のワンピースが濡れそぼるくらいに行儀悪く巻き散らしている。
わるく思いなさんな。あれはあれの流儀で、奥さんの血を愉しんでいるのだから。
どうやらその気分が伝わっているらしく。
妻はさっきからへらへらと笑いこけていて、
嘴でうなじをつつかれるたび、感じたようにピクッと身を震わせているのだった。

わたしの股間に手をやった怪人は、性別で言うと女らしかった。
さっきからなにかを確認するように、わたしのペ○スを握りしめていて、
ふん、あんた。なかなかの変態だね。奥さん侵されるのがそんなに愉しいのかい?
侮蔑の言葉にも、挑発の響きがあった。
妻にのしかかっているほうのやつは、男性らしかった。
ワンピースのすそを腰のあたりまでたくし上げて、さっきから深々とした上下動を、妻の腰へと伝えていく。
淫らな排泄行為をされてしまっているのは、あきらかだった。
妻はそれでも、へらへら笑いをやめようとはしない。
むしろくすぐったげに、異形のものの凌辱を愉しんでいるのだった。

淫らな血を、ぜんぶ吸い取ってやろうかね。
それとも少ぅしは、残しておいて。
なんども襲って愉しんでやろうかね。
男の怪人は、女の怪人の夫か愛人なのだろうか。
さっきから女怪人の口調には、憎々しげな想いがこめられている。
ぜんぶ吸い取ると、つぎの供給先を探すのが大変なのだろう?
どうかね?教え込まれてしまった妻と。自覚してしまったわたしと。
両方とも生かしておいて、エネルギーの補給源にしてみたら?
その話、乗ったよ。あんた、意外に悪党だね。
その会話、隣のベッドにも届いたらしい。
男怪人は「んがぁ」と嬉しげな声をたてて、もういちど妻を深々と抉っていたし、
妻は妻で、わたしに感謝のこもった侮蔑のまなざしを向けて、
―――もうすこし、愉しませてもらうわね。
挑発たっぷりに、腰を使い始めている。

世界征服は無理にしても。
少なくとも、わたしたち夫婦のことだけは、征服することができたらしい。
吸血怪人に、歓びを―――
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