FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

大きな樹の下で。

2010年05月18日(Tue) 06:42:52

大木の根元に、尻もちついて。
息子は半ズボンの下、わたしとおなじ柄の靴下の脚を、差し伸べる。
折り返しにラインが三本走るハイソックスの、太めのリブに。
吸いつけられた唇の下、バラ色のシミが広がっていった。
お手本を見せたわたしの足許も、
おなじ色のシミでぬらぬらと、濡れている。

うぅ~ん・・・っ
くすぐったそうに顔しかめる息子は。
仲良くなった吸血鬼の小父さんに、おねだりされるまま。
年若い生き血を、吸い取られるままにされていって。
気絶する直前、ママやまゆちゃんの血も小父さんにあげるね と
指きりげんまんをしたのだった。

足許にひりひりとした疼痛を感じながら。
背中にずっしりと重くなった息子の体重を感じながら。
すやすやと寝息を立てる息子を背に、わたしはわざとゆっくりと、家路をたどる。
いまごろは。
息子の血を滴らせた唇を迫らされた、その母親が。
娘のまえ、手本を見せるように。
白いうなじを気前よく、差しのべて。
おなじ色の液体で、お気に入りのワンピースを彩っているのだろうか。
そうしてその娘もまた、家じゅうを逃げ回る鬼ごっこを演じた挙句。
真っ白なハイソックスのふくらはぎに、卑猥な唇を吸いつけられていって。
兄のハイソックスを濡らしたように、純白の生地をバラ色に染めているのだろうか。

娘が気絶するほど、血を吸い取られて。
ソファのうえ、心地よげな眠りに就いたころ。
ふたたびうなじを咬まれ、うっとりとなったわたしの妻は。
肌色のストッキングにジューシィに映えたふくらはぎを、咬ませてしまうのだろう。
引き破られたストッキングの脚、ばたつかせながら。
わたしたちが帰宅するころにはちょうど、
息子と仲良くなった小父さんと、とても仲良くなっていることだろう。

息子が無邪気に口にした、家族の運命は。
きっとわたしの目さえも、愉しませてしまうのだろう。
前の記事
書き初め
次の記事
三人めの訪問者

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2089-abdef1c7