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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

似合う。

2010年05月20日(Thu) 07:45:37

男の子のくせに、半ズボンの下真っ赤なタイツを履いて。
真夜中の公園に、出かけていって。
待ち合わせていた吸血鬼に、ふくらはぎを咬ませてやって。
ぐいぐい、ずいずいと。生き血を飲まれていって。
うっとりとした気分の彼方。
こんなところにいるはずのない父さんが、
ラインの入ったハイソックスに短パン姿で、現れて。
なんだ、坊主。こんなところでそういういけない悪戯に耽っちゃ、ダメなんだぞ。
通り一遍にだけ、咎めことばを口にした。

タイツの裂け目を気にしていると。
父さんの足許に唇を近寄せた吸血鬼の小父さんに。
汗が染みて、汚いですヨ。
そういって父さんは、微苦笑しながらも、
ちょっぴり泥の撥ねたハイソックスのふくらはぎを、咬ませていった。
ここまで愉しませてもらったら。奥さんのストッキングも気になりますね。
どこのだれとも知らない男に、父さんはもっともらしく、相槌を打っていた。

こんなに似合うとは、想わなかったな。
父さんはむしろ嬉しそうに、庭先で声をあげている母さんのことを、見守っていた。
パパのハイソックスに泥が似合うように。
ママのワンピースにも泥が似合うって。
薄い肌色のストッキングごし、ぬらぬらと這わされた唇が。
びっくりするほど、紅みを帯びていた。


あとがき
さやかさんの呟きじゃないけれど。
最近こんな、似たようなものばっか描いていますね。私。(^^ゞ
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