FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

隣室。

2010年05月31日(Mon) 08:13:06

きゃあっ!なにすんのよッ!?
ドア越しに響く女の叫びは、妻のもの。
どたん!ばたん!と、ふすまを蹴る音。
じたばたと脚をばたつかせる音。
嫌ッ!やだッ!
あくまで相手を拒もうとする意思を伝える、声。
ちらと涙声のようなものが、洩れてきて。
すぐに、しずかになった。

はぁはぁ・・・
ぜぃぜぃ・・・
夫婦の営みのときとおなじ声色が、ドア越しにあった。
一時間後。
男はひとりだけ、のっそりとドアを開けて現れて。
わたしの行動を遮りつづけた縛めを、ほどいてくれた。
ごちそうさん。
感情を消した声だった。
けれども。
あんたの嫁、いい味しとるな。
耳もとでそう囁いたとき。
卑猥な小じわが、男の目じりに浮いていた。

ときどき愉しませてもらうぞ。
そういう約束に、なっていた。
それがこの村に棲む条件なのだと。
男は“約束”どおり、わたしの留守を狙ってしばしばあがりこんできて。
妻を凌辱していった。
ときにはいついつ、どこで・・・と。
予告つきのときさえあった。
覗きに来てもかまわんのだよ。
さいしょのとき。
わたしの縛めを解くまえに、
男が手を置いてきた股間が、濡れているのを覚られて。
けれども男は、嘲るふうもみせないで。
けっこうおるよ。そういうひと。
ごくふつうのことのように、わたしの恥ずべき知覚からそっぽを向いてくれたのだった。

男が妻と待ち合わせる約束の時間よりだいぶまえ。
わたしは男の自宅のドアを、たたいていて。
ひそかに通された隣室で、ぐるぐる巻きにされて、転がされていた。
まるでさいしょのときの、再現のように。
ふすま越し。
いけすかない、いやらしい。
妻は相手を、そう罵って。
けれども着衣のうえから、まさぐられるままに、身体の線をなぞらせてしまっていて。
スカートのすそから、太ももを、
ブラウスの襟首から、おっぱいを、
はしたないほどあらわに、のぞかせながら。
男に揉まれるまま、熱っぽい交接を遂げてゆく。

いつか妻も、気付くようになったらしい。
ちょっと出かけてくる。
花柄のワンピースに、着飾った妻は。
私を行かせてもいいわけ?
いかにもそんな顔色でわたしを視、
肌色のストッキングのつま先を、よそ行きのパンプスにつっかけてゆく。
帰宅のとき。
ストッキングの色が、変わっていたり。
出かけたときのままのストッキングが、びりびりに破かれていたり。
ちょっと顔色を悪くして戻って来る妻を。
ねぎらいながらきょうも、迎え取る。
あとで・・・しようね?
謝罪のこめられたはずの、上目づかいには。
まだ情事の名残りの媚が、滲み出ているのだった。
前の記事
凌辱のあと。
次の記事
採血のお時間ですよ。

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2100-6e39f7e4