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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

アルバイトの初日。

2010年06月06日(Sun) 08:38:28

か・・・身体のあいているときに、アルバイトしませんか?って、誘われているの。
村に赴任して、ひと月が経って。
妻は口ごもりながら、そんな話を切り出した。
行ってくればいいじゃない。
なるべく、何気ない風を取り繕って、わたしがそう応えると。
―――ほんとうに、私を行かせてもいいの?
そんな目線が、かえってきたのは一瞬のこと。
妻はすぐに感情を押し隠した無表情に戻っていて。
じゃあ、行って参りますね。
いつもの事務的な口調を、取り戻していた。

行き先は村の中心にある、公民館。
仕事時間中に、同僚とふたり通りかかった。
ひっそりとした窓辺の奥は。
一見もの静かな暗がりを覗かせるばかり。
うちのやつも、招ばれているんですよ。
こちらの気分を見透かしたように。
わたしよりもずっと年上の同僚は、ひっそりとした照れ笑いを浮かべていた。
でもお宅の奥さんは若いから・・・なにかとたいへんですね。
それだけよけいに、数をこなさなければならないという。
身体的な負担を、言っているのだろうか?
さりげない言葉のもつ生々しさに、なぜか妖しい昂りを覚えていた。

さいしょのときは、さすがにね。
妻も娘も、べそかいて戻ってきましたが。
いまではそこそこ、愉しんじゃっているようですよ。
女って、強いですね・・・

わたしの妻も。
べそをかきながら、戻って来るのだろうか?
それともなに食わぬ顔つきで、帰りの遅いわたしを迎え入れるのだろうか?
着飾った都会妻たちが吸い込まれていった、公民館の入り口を。
そのすぐあとに、のしのしと乗り込んでいった、赧(あか)ら顔で猪首の年配男たち。
あのなかのだれかが、いまごろは。
見なれたスーツ姿の妻を、組み敷いているのだろうか?
赤黒い陰部を、愉しげに咥え込んでいるのだろうか?
あらぬ想像にゾクッときたわたしのことを。
同僚は見ないふりを、決め込んでくれている。
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早い帰宅。

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