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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

学校帰りの逢い曳き

2010年07月02日(Fri) 08:07:17

細めに開いた、ふすま越し。
ボクの婚約者の里美さんは、学校帰りの制服姿。
あたりを気遣いながら、見まわして。
入ってくるところ、だれにも見られなかったかしら?
相手の男に、すがるように訊いている。

おっ、薄い靴下履いてきたな?
ボクたちの親くらいの年かっこうのその男は。
里美さんの問いには答えずに。
濃紺のプリーツスカートの下、脛を蒼白く染める薄々の黒ストッキングが気になるようだった。
大人の女になりかけた少女が、初めて脚に通す礼装を。
少女は羞じらいながら、男の目線に曝してゆく。

どお?似合う?
似合うとも。
どれくらい?
破いてみたいくらいに・・・ね。
まあ、いやらしい。
そんなかけ合いを、まるで合い言葉のように交わし合う仲。
婚約者に隠れて密会をするふたりのことを、
しきたりに従って結びつけたのは、ほかならぬボク自身―――
嫁入りまえの娘は、身持ちのよさの証しを立てるため。
夫になる男性に付き添われて、年配男性の吸血鬼にゆだねられる。
そんなしきたりに、ボクたちは息詰まる緊張をかんじながら、したがっていった。

はじめのうちは、戸惑いながら。
眉をひそめて、首筋を噛まれていって。
濡れたまつ毛をピリピリ神経質に震わせながら、許していったひと。
黒のストッキングの脚に、唇を這わされたときには。
首筋から吸血されるより、忌まわしげにかぶりを振っていた。
破けたストッキングのまま、ボクに付き添われて家路をたどるとき。
べそをかいていたそのひとは。
あんまりいやらしいことは、なさらないでくださいね。
そう哀願したのは、二度目の逢瀬がさいごだった。
公認されたのは、いちどきりでも。
多くの娘たちが、まるで洗脳されるように。
恋人にだまって、吸血相手と逢うようになる。
ボクの未来の花嫁も、そんなしきたりの例外ではなく、
背徳の道を歩み始めるようになっていた。

彼にはナイショ、ですよ・・・
息を詰めながら、頬を上気させていて。
男の促すまま、みずからたたみのうえに、寝そべっていって。
なまめかしい薄墨色に染めたふくらはぎを、男の唇にゆだねていった。
ちゅうっ・・・
ひそやかに湿った、吸血の音とともに。
なよやかな礼装はぱりぱりとかすかな音とともに、はじけていって。
広がる裂け目から、白いふくらはぎを、じょじょに露出させてゆく。

スカートの奥、男に手を突っ込まれて。
脱がされるままに、黒のストッキングを脚から抜き取られてゆくのを。
女はぼう然として、許していく。
彼にはナイショ、ですよ・・・
さっきとおなじ、つぶやきを。
幾度も口許から、洩らしながら。


あとがき
婚約者に隠れて、他所の男に逢って。
学校帰りの制服姿のまま、差し伸べた足許から。
黒のストッキングを惜しげもなく裂き取らせてしまう、女学生。
しきたりとはいえ、いちど引き合わされた年配の男性に。
さいごにはきっと、純潔までもむしり取られてゆくのでしょう。
婚約者の彼に覗かれて。
危ない予感を、いつか彼もが愉しみはじめていることを。
彼女はどこまで意識していることでしょうか?
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侵される息子、その母。
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