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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

同好のひと

2010年07月03日(Sat) 06:52:14

少年が男に、心を許したのは。
初めて公園で襲われたときのこと。
たまたまその晩履いていた、レアもののハイソックスを。
わけを話したら、見逃してくれたからだった。

いい齢になった男の子が、ハイソックスを履くなんて。
尖った声の母親に、大人しい彼ははむかえなくって。
人目を忍ぶハイソックスでのお散歩は、いつも夜。
その晩穿いていたアミアミのハイソックスは、ちょっとレトロなレアものだった。

ひと思いに、首筋から血を吸われ、
昏倒した暗がりで。
男はハイソックスのふくらはぎに、唇を這わせてきた。
噛み破られちゃう。
少年は男の不埒な意図を察すると。
おもわず小声で、頼み込んでいた。
噛むのはやめて。。。このハイソックス、レアものなんだ。
血を吸うのは、かまわないから。。。

男は驚いたように少年を見、そしてすぐに吸いつけた唇を離していた。
ハイソックスが好きなんだね?
無言でうなずく少年も、逆に訊きかえしていた。
おじさんも、ハイソックス好きなの?
噛み破るのが、好きなんだね?
いいよ。吸うだけだったら、吸わせてあげる。
異形の存在とはいえ、初めて得た同好のひとに。
少年は寛大に振る舞って。
男も紳士として応えていく。
くちゅくちゅといやらしく吸いつけていった唇は、
アミアミのハイソックスを皺くちゃにずり降ろしていったけれど。
とうとう噛み破ることは、しなかった。

噛み破られたくないレアもののハイソックスを、見逃してもらって。
お礼に脚を差し出して。
たいせつなソックスを、舌で辱めさせてあげる。
少年にとっては精いっぱいの、信頼の証しだった。

約束するよ。また逢ってあげる。
真夜中は、怖いから。エスコートしてくれるかい?
白のハイソックスなら、なん足も持っているんだ。
ふつうのまじめな女の子が学校行くときに履いている、無地のやつって。おじさん好きかい?
頷いた年上の親友が、生唾を飲み込むのを。
聡明な少年は、聞き洩らさなかった。

それからのことだった。
人目のない公園を。
ふたつの影が、往き来して。
ひとりはベンチに腰かけて。
もうひとりはその前に、かがみ込んで。
くすくす・・・くすくす・・・
ベンチの少年がくすぐったそうに洩らす含み笑いに。
男は応えるように、舌を下品になすりつけていくようになったのは。


あとがき
前作のつづきです。
ハイソックスが好きな少年にとって、レアものは破かれたくないはず。
そこに理解を示してくれて、少数派の自分の立場に立ってくれた男は、
少年にとっては無二の親友に思えたことでしょう。
たとえ相手が、年配の吸血鬼だったとしても。。。
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