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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

やらしいよ。やらしいよ。・・・ ~二人の純潔を堕とした男~

2010年07月08日(Thu) 07:46:38

うー、やらしいよ。絶対、やらしいよ。
制服のプリーツスカートが揺れる下。
白のハイソックスの足許に、
血に飢えた者の不埒な唇を受けながら。
中学にあがったばかりの娘は、半べそになって。
それでも脚を退けようとせずに、
真新しい白いナイロン生地を、真っ赤に染めていった。

ごくっ。きゅううっ・・・
あお向けにされた制服姿にのしかかる、容赦ない吸血の音。
かすかにくねる脚が、淫靡なリズムを奏ではじめる。
娘の表情は、見えない。
うなじを咬まれ、おとがいを仰のけられてしまっているから。

遠い昔。
娘と生き写しに似た面ざしをした少女がひとり。
やらしい・・・です。やらしい・・・ですっ。
悔しげに、啜り泣きながら。
濃紺のセーラー服の胸もとに、白いタイを揺らしていた。
ユリの花びらのようにふんわりとしたタイは、
穢されようとする純潔を知ってか知らずか、
小刻みに震えながら、ばら色のしずくを散らされていった。
正座の姿勢を崩していったひざ小僧は、黒のストッキングに染められていて。
情け容赦なく吸いつけられた、唇の下。
薄っすらと透きとおる、なよなよとしたナイロンは。
ぱりぱりと他愛なく、噛み剥がされてゆく。

ごくり・・・ごくり・・・ごくり・・・
少女の恐怖心をあおるように、聞えよがしな吸血の音。
男はきょうの獲物を心の底からものにすべく、
貪婪な食欲を満たしていった。
少女はやがて、わたしと結ばれて。
やがてわたしの娘の、母となった―――

ふたりの少女の純潔を堕としたのですね?
それも・・・ご自身の身体で、犯すことなく。
娘の婿は、ワイングラスを片手に取って。
どんなドラマよりも映画よりもグッとくるシーンに惹きつけられていた。
じぶんの妻が、母娘ながら。
吸血鬼の寵愛を受ける、栄誉の褥を。
彼が首筋に、わたしがつけられたのとおなじ痕を浮かべるようになったのは。
娘へのプロポーズと引き換えだった。
娘とわたしたちの関係を知りながら結婚の途を択んだ彼の、勇気をたたえてやりたい。
秘密を守るため、彼はその母や兄嫁の貞操さえ、犠牲に供していったのだから―――

”妖艶なる紳士の会”
わたしたちの存在を知る、ごく限られたものたちは。
血縁地縁で結ばれたこの人の輪のことを、そう呼んでいる。

―――所要時間約十分―――


あとがき
時間を競うわけではないのですが。(^^ゞ
こんなお話さっきまで、ぜんぜん頭に浮かばなかったんですけどねー。
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