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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

選択肢。

2010年07月20日(Tue) 06:47:07

やだーッ!えっち・・・
妻の非難は、男ふたりに等分に向けられている。
夫のまえで自分を犯そうとする、情夫にも。
それを目の当たりにして、昂りはじめているわたしにも。

こういう関係になって、どれくらいになるのだろう?
男はわたしたちの日常に、ひっそりと入り込んできて。
いつの間にか侵蝕を広げていって、すべてを塗り替えてしまっていた。
たぶらかされた若夫婦は、
妻はうら若い血潮を好んで男に啜らせて。
夫は初めておぼえる異形の昂りに、男への服従を誓っていった。

箱入り娘で、嫁に来て。
苦労しらずの、良家の若妻となって。
いつも淑やかで、控えめな妻が。
そのときだけは、別人のようになる。
花柄のワンピースを、腰までたくし上げられて。
背後からずぶずぶと、侵されながら。
逆立ちするほどそそりたった、夫以外の一物を。
根元までずっぽりと、受け容れていって。
腰のうごきを、ひとつに合わせていく。

あっ、いやらしい。そんなとこ・・・
イヤだ。主人のよりも、大きいじゃない・・・
あ~、イッちゃう。イッちゃうっ!
そんな言葉、
わたしとのベッドのうえでは、ついぞ口にしなかったはず。

夫婦のベッドのうえ。
脱げかかった肌色のストッキングの脚を、ばたつかせて。
やがて大きく押し拡げられた脚のすき間に、浅黒く逞しい臀部を、沈み込まされてゆく。
そんな恥辱以外のなにものでもないことを。
わたしはいつから、恥知らずにも見つめるようになったのか。

そういえば。
嫁の乱行を留めるはずの、彼女の姑は。
黒の礼服を、着崩れさせたまま。
隣室であお向けになったまま、気絶しているはず。
男を受け容れる、大またを開いた姿勢のまま。
戯れに剥ぎ堕とされた、黒のストッキングは。
帯のように太くなった裂け目を、スカートの奥にまで走らせていて。
つい先日まで夫にしか許していなかった白い肌を、あられもなく露出させている。
父は永年連れ添った妻があきらめたように目を瞑ると、
なにも視なかったていにして、外套片手に出かけていった。

視さえしなければ、
そこにいるのは、昔どおりの貞淑な妻。
視てしまえば。
そこでほほ笑んでいるのは、妖艶な娼婦と化した、ひとりの女。
いずれの選択が、賢明なのだろうか―――?
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