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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

母の嫁入り。

2010年07月20日(Tue) 06:57:02

おばあちゃん、みたいなものでしょうね・・・
父の言い草に、男はゆっくりとかぶりを振った。
妻をものにし、いままた母までも毒牙にかけた男は。
わたしたちに屈辱を強いながら。
どこかで慰めも、もたらそうとしている。
楚々とした風情が、たまらないのですよ。

夫婦のベッドにむぞうさに投げ込まれ、ひと晩じゅう凌辱のかぎりを尽くされた妻は。
いまは白目を剥いたまま、あお向けになって静かになっている。
大奥様にも、そろそろ静かになっていただきましょうか?
男の含み笑いに、仕方ありませんね・・・父はいつものように、寛大な夫として振る舞っている。
永年連れ添った妻が、無理強いに強いられて、畳のうえにはじめて操を散らしたとき。
縛られた父は、視ることを強いられていた。

泣くことは、ないのだよ。
泣きじゃくりながら犯される母を、なだめながら。
忘れてしまいなさい。
忘れることが、できなければ。
むしろ、愉しんでしまいなさい。
そんな練れた言葉を、父の口から聞こうとは。
強がりに、口にしたのだろうか。
屈辱をあらわにしたくないばかりでは、なさそうだったが。
そこから先は、息子のわたしの知るところではなかった。

おや、きょうはお出かけにならないのですね?
男は冷やかすように、父を見て。
父はくすぐったそうに、肯定の頷きをかえしていく。
ありのままをおっしゃい。
イタズラっぽい夫の声色に、母は顔を赫らめている。
あなたは来ないで。
さすがにわたしのことを、遮る母は。
瑶子さんの介抱、してあげるんですよ。
取ってつけたように、そんな言い訳を口にする。

ふふふ・・・
喪服姿って、いいですね。
両親の部屋から、そんな声が洩れて来る。
いまごろ母は、喪服のスカートをたくしあげられて。
うら若ささえ秘めた、楚々とした黒靴下の脚を。
なぞるようにねぶりつけられる唇に、ためらいながらもゆだねていっているのだろうか。


あとがき
三連休のときには、すっかりお休みで。
連休明けに、四連発。
われながらみごとなまでに、正直な反応です。(^^ゞ
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