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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

廃屋の男女

2010年07月22日(Thu) 08:01:34

どこまで許してるの?
あたしは、胸を触るとこまで。エツコは?
脚触るのだけ、オッケーなんだけど。
ストッキング履いたままじゃないとダメよって言ってある。
ふ~ん・・・
かえってそっちのほうが、やらしいかもね。

セーラー服の細い肩を並べて、ふたりの少女が入って行くのは、村はずれの廃屋。
待ちうけている吸血鬼二人組は、兄弟だった。
早く済ませてね。きょうはお手伝いを頼まれてるの。
ユカはさばさばと言いながら、手早く制服のリボンに手をかけた。
あたしも、ユカといっしょに帰るから。
エツコは口ごもりながら、同級生ほどは思い切りのよくない態度で、
それでもいっしょに並んで、おそろいの黒のストッキングのふくらはぎを、うつ伏せていった。

うふっ、いただきます。
兄弟は目配せし合って、それぞれの相手の少女にのしかかってゆく。
ちゅっ。
くちゅうっ。
黒のストッキングごし、吸いつけられる唇に。
少女たちは顔見合せて、唇を噛んでいる。

白い脛を薄っすらと滲ませた、透きとおるほど薄いナイロンは。
清楚で知的な風情を、よだれに濡らされていきながら。
むたいないたぶりをまえに、皺くちゃになっていく。
あっ、もう・・・っ
ユカが怒ったように声をあげたのは。
薄手のストッキングにつつっ・・・と伝線が走ったときだった。
少女たちの装いにほころびを作ってしまうと。
男どもはただの悪童に、変わっていった。

自分から脱いだセーラー服の上衣は、部屋の隅にきちんと畳まれていて。
着けたブラジャーの下にまで這いこんでくる指に、
ユカは困ったような照れ笑いを、同級生に投げていた。
うぅ。いいおっぱいしているな。
吸血鬼の兄貴は、ユカのおっぱいに夢中らしい。
これできるだけで、吸血鬼になれてよかったよ。
弟のほうは、エツコの黒ストッキングにまだ、執着している。
もうっ、いい加減にしてツ!
エツコがさっきから鋭い叱声を投げているのに。
却って愉しげに、少女の脚をいたぶりつづけているのだった。
嬉しいな。ショウジの彼女に、こんな悪戯できるなんて。
彼氏の名前を口にした吸血鬼に、エツコはちょっとだけ口をつぐんで。
それ、言いっこなし。
相手の少年の頬に、手を当てるまねをした。

制服のスカートの奥にまで、手を突っ込まれて。
太ももの付け根の、敏感な処にまで、指を這わされて。
こみあげてくる昂りを、しいて抑えながら。
ねぇ、ショウジのこと、好きなの?
試しに訊いてみた問いに、力強い頷きがかえってきた。
大事な友達の彼女に、そうやって手を出すわけ?
仲良しだからよけい、そうしたいんだ。
男の言い草を、どこまで理解できたものか。
優等生のエツコにも、自信がなかった。

またね。
じゃあね。
男の子ふたりと、女の子ふたりは、手を振りながら、別れていく。
ふつうに学級活動をした後のように。
少女たちは、制服のスカートの奥やブラジャーの下にまで沁み込まされた疼きを、
夕涼みの風に吹き飛ばしながら、わざと取り繕ったサバサバとした態度で、
じゃあねっ!
男の子みたいに威勢のいい声で、別れを告げる。
友達の姿が曲がり角に消えると。
エツコは息を詰めて、すたすたと歩き出した。

悪りぃな、ショウジ。
いいんだよ。
悪友どうしは、はにかんだような笑いを、交わし合う。
裸電球が細々と点る、廃屋のなか。
人間の男女は、学校の制服姿。
同年代の吸血鬼は、墓場から出てきたときの経帷子。
隣でもおなじような光景が、繰り広げられているらしい。
ユウタのやつ、だいじょうぶかな。
今夜ユカのやつ、初めてブラジャーをはずすんだって。
三人がいちように窺った、ふすま越し。
うふふふ・・・ふふふ・・・
含み笑いだけが、響いてきた。

じゃあこっちも、始めるか。
促したのは、未来の花婿のほうだった。
じゃあ・・・いただきまぁ~す。
おどけた調子で抱きついてきた吸血鬼に。
少女は、みんなやらしいっ!って、しかめ面を作っていた。
こんなふうに、いつも触っちゃっているんだぜぇ。
親友のまえ、親友の彼女の制服のスカートのすそをつかんで。
スカートの奥にまで、指を忍び込ませていって。
太ももの微妙なあたりまで、まさぐっていく。
少女は彼氏にはしたないところを見せまいと、
昂って来る息をいっしょうけんめい、こらえていて。
ポッと上気した頬の初々しさに、どちらの少年も夢中になっている。
黒のストッキングに染まって大人びてみえる脚が、微妙なくねりをみせるのを。
未来の花婿はいけないものを視るように、さりげなく盗み見をしてしまっていた。

ユカ、識っちゃったのかな・・・?
なにを?
いわせるの?
ききたい。^^
男のひとの・・・味をさ。
うふふふっ。そうかも・・・ね。
きみも、識りたい?^^
彼とは祝言まで、いけないことになっているんだろ?
男がなにをいいたいのか、結婚を約した男女にもすぐに通じていた。
処女の生き血、今夜で吸いおさめにするんだな?
男たちは少女を、視るともなく視た。
少女は品定めをするように、男ふたりを等分に見返して。
ひと息溜め息をすると、おもむろに口を開いた。
あたし今夜、残ってもいい・・・?

苗字はきみの苗字に。でも分け前は、平等に・・・だね?
覗いてもいいかな?
エエ、覗いていてちょうだい。あたしにとってもたいせつなひと刻だから。
エツコ、やらしいぞ。
気まり悪げに苦笑する、彼女を前にして。
悪友同士は、ひじでお互いをつつき合っている。
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