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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

紹介された熟女

2010年07月27日(Tue) 07:29:56

大学教授を夫にもつ淑美夫人は、54歳。
ある日とつぜん、齢不相応な真っ赤なタイトミニを穿いて街を闊歩したときには、
周囲のものは驚きに目を見張ったものだった。
わけを知っているものたちは、口辺に嬉しげで悪戯な笑みをよぎらせ、すぐに消していった。
篤志家でもある彼女やその夫のことを、ふよういに侮辱したくなかったからだ。

齢不相応なタイトミニを穿く。
それはこの街では、言外のルール化しているならわし。
吸血鬼に柔肌をゆだねるようになった婦人たちは。
淑やかな衣装をかなぐり捨てて、いちどは人目をひく姿をしてみせる…という。
そう。
四十路も半ばになるわたしの妻が。
オフホワイトのタイトミニをまとった腰をしならせながら、街を歩いたのは。
つい、先月のことだった。

この街で篤志家と称せられるのは。
街に棲みついた吸血鬼たちに、わが身や家族の生き血を与えるようになった者。
妻の相手は、息子の友人、そしてその父親だった。
お礼に。女性をひとり、紹介するよ。
わたしよりもやや年長の、その父親は。
後ろめたさに目を伏せながら。自分の姉という女の名を告げた。
それが、淑美夫人だった。

ようこそ、おいでになりました。
玄関先で三つ指ついて、礼儀正しくお辞儀をする淑美夫人は。
まさしく、教授夫人にふさわしい礼節をたたえていて。
主人、留守ですの。
そのもの慣れたいいかたは、すでに完全に調教され尽くしてしまっていることを思わせた。
妻もいまごろ、わたしが留守にした自宅のなかで。
だれかにきっと、囁いているのだろう。
主人、留守ですの…

血に飢えた喉は、それを抑えようとする理性とは裏腹に。
目のまえの女体が宿す、熟れた血潮を欲している。
女は目ざとく、わたしの様子をみとめると。
どうぞ…
小声で呟いて、真っ白なフレアスカートからひざ小僧を覗かせた脚を、差し出してきた。

いきなり首すじに噛みつくのは、どうかな…
慣れていないと思わぬ怪我をさせることもあるし、
それに初対面のご婦人の素肌に、じかに噛みつくというのはいかがなものか。
さいしょは着衣越しに噛むのが、礼儀とされているんだよ。
淑美夫人を紹介してくれた男~妻の情夫でもある~は、そういうと。
奥さんのときも…、と言いかけて。
失礼。香奈枝さんの脚は、いつも舌触りのよいストッキングにまとわれているのだね。
妻の名前を慣れ慣れしく口にするその態度に、なぜか怒りや屈辱とは裏腹なものを覚えていた。

目のまえに差し出された、教授夫人の足許は。
黒のストッキングが薄っすらと、染めていた。
わななく唇を、近寄せて。
親しげな笑みの見守るなか、這わせてしまっている。
教授夫人のストッキングは、ざらざらとした舌触りがした。

主人もうじき、戻りますの。
どうか、ごあいさつをしていってくださいね。
私…それまでのあいだこのストッキング穿いていますから。
スカートの奥にまで這い込んだ伝線は。
わたしが欲情のあまり、つけた痕。

穿いたまま…できるでしょう?
スカートをたくし上げさらけ出した太ももを、鮮やかに横切るガーターを見せびらかして。
女はじゅうたんの上、仰向けになる。
濃厚な香水交じりの声色は、語尾をかすかに震えさせていて。
高価なものらしいブラウスごし、柔らかな乳房がぷるぷると昂っていた。
そのとき手触りがまだ、掌をじんじんとさせていた。

お帰りなさい。
あ…お邪魔しています。
ああ、いらっしゃい。
教授は蓄えた白い口髭で、表情を隠していて。
さいごにイタズラッぽく、こちらをふり返る。
家内がだいぶ、お世話になったようですね。
平静を取り繕うことになれてきたわたしは、
自分でも訝しいほど軽々と、こんな返しで応じている。
エエ、どうか先生も、ぜひうちへお越しください…
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