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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夫婦の足許 3 ~妻の立場。~

2010年07月27日(Tue) 08:01:09

やだ~ッ!ストッキング破かれちゃう~っ!
私が部屋じゅう、逃げまどいながら。主人に援けをもとめても。
主人はグラス片手に、苦笑いしているばかり。
こういうのが、いいんだって。
あのひとからそんなふうに、囁かれても。
男のひとのそういう性癖、夢にも思っていなかった。
愛妻家に限るんだってさ。^^
あのひとの言い草は、きっと嘘。
けれども酔いつぶされて、目が覚めて。
びりびりに破かれたストッキングに、気がついて。
夫の苦笑いは、どこかでしんそこ愉しんじゃっているようすだった。

部屋の隅っこに、追い詰められて。
あのひとに脚をつかまれてしまうと。
嫌っ、嫌っ、嫌っ。
ほんとうに、半泣きになりながら。
それでも拒もうとする両手は、主人の手に抑えられてしまっていて。
履き替えた黒のストッキングは、ひざ小僧の下、
なすりつけられてくる唾液に濡れて、しわくちゃにされていった。

いいの?いいの?あなた、ほんとうにいいの?
泣き濡れた目で見あげる、主人の顔は。
あの昂りを秘めたひきつり笑いを、まだ絶やしていない。
ほどほどに開いた太もものあいだ。
あのひとは無遠慮に、入り込んできて。
邸にあがったとき、手の甲にキスをしてくれた紳士の面影は、
飢えたけだもののそれに、きれいにすり替わっていた。

うふふ…ふふ…ふふふ…
くすぐったい含み笑いを、洩らしながら。
目のまえで縛られた主人の、私を見る目が怖い。
愉しんじゃっているんだもの。
でもね、貴方。
これを聞いたら、もっと昂ってくれるかしら。
彼にストッキングを破られるのは。
これでもう一ダースになるんだっていうことを。


あとがき
いつの世も、女は怖いです。
あ、男の歪んだ欲情も…? 笑
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