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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

生贄家族

2010年08月02日(Mon) 06:48:14

気位の高かった、その都会妻は。
さいごに村の風習に、我が身を浸すとき。
主人いがいの殿方は、私初めてなんですよ…
今までとは打って変わって、小娘のようにおどおどしながら。
喪服姿の手を取られ、寝室に引き込まれていった。
それが、わたしの妻だったひと。
きょうかぎりで喪われる貞操を。
ふすまの向こうとこちらから。
夫婦で存分に、弔っていった。

週末は、村長さんのお宅にお泊まりを頼まれています。
あくまで事務的に、そう告げる妻。
父さんも行って、いっしょに愉しんでくれば?
息子は頼もしいことを、言ってくれる。
その実、邪魔ものがいなくなったあと。
妹を紹介した同級生を、家に忍び込ませるつもりなのだろう。
抱かれる妹を見て昂るようになったのは。
きっとわたしたち夫婦の体験と、無縁ではないはず。
いつかきみも、そのうちに。
父さんと母さんが泊まりに行くようにして。
未来の花嫁を連れて、村長の屋敷を訪問するようになるのだろうね。


あとがき
これは描き下ろしです。^^
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