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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

四時まで少女

2010年09月05日(Sun) 05:18:25

四時になったら、ダメなんです。
新聞配達のおじさんが、バイクに乗って通りかかるし。
信じられないことに・・・こんな時間ジョギングするひとだっているんです。
だからあたしの活動時間は、二時か三時。
家族のだれもが寝静まっている、とんでもない時間。
あたしはいつものセーラー服に着かえるんです。
真っ白な夏服に、紺の襟。
三本走る白の三本のラインが、着ているあたしの目にも鮮やか♪
黒のストッキングを履いて、お出かけしましょ。

夏の夜でも、いま時分なら。
とても涼しい風が吹き過ぎたりするんです。
そよそよ揺れる、重たいプリーツスカートのなか。
通りすぎるそらぞらしい外気が、ストッキングの太ももをくすぐります。
あぁ・・・
だれにも邪魔をされない、至福のひと刻。

そのときでした。
あたしの肩を、背後から。
だれかが急に、つかまえたのは。
そいつは獣みたいに荒い息を吹きかけながら。
あっという間にあたしの首すじを、噛んでいたんです。
じゅわっ。
溢れる鮮血。
あたしが真っ先に気になったのは。
セーラー服が汚れちゃう。
そんな見当違いなこと。
ほんとうは、
生命の心配をしなくちゃならないって。
ごくごく喉を鳴らして、あたしの血を飲み耽るそいつにむかって、
厭ですッ!やめて下さいッ。
そういって。
あたしは身を揉んで、抗っていた。

ふぅ。ふぅ。ふぅ。
しばらくあたしの血を吸って、
そいつはやっと、落ち着きを取り戻したみたい。
お譲ちゃん、悪いね。もう少しだけ吸ったら、放してやるからね。
どこまであてになるかわからない、そんなひと言が、
なぜかあたしを、少しだけほっとさせていた。
・・・汚れちゃったじゃないの。
曲がり角のミラーに映るあたしの制服姿。
肩先にべっとりとついた赤黒いシミ、というか、しぶき。
恐怖よりも悲しくて、絶句していた。
すまない。すまない。
そいつは困ったように、あたしをなだめにかかっている。

脱いでくれたら、洗っておいてやるよ。
つぎに逢う時までにね。
きれいさっぱり、痕が残らないようにね。
つぎに・・・って。
もうあんたなんかと、逢いたくない!
けれども、「きれいさっぱり」のひと言に勝てなくて。
あたしはおずおずと、セーラー服を脱いでいったんです。

白のスリップか。いい眺めだね。
安心しなさい。肩ひもには、血がついていないようだから。
そいつはあたしの肩に手をやって、めでるように二の腕をなぞったんです。
ぞくうっ・・・とした感覚に、あたしが慄(ふる)えたのは。
その瞬間だったんです。
もう一口だけ、いいだろう?
そいつの囁きに、応じるように。
あたしは傍らのベンチに腰かけて。
そろそろと足許ににじり寄るそいつのために。
黒のストッキングの脚を、差し伸べて行ったのです。

くちゅっ。
唾液のはぜる、いやらしい音に。
あたしは胸をどきどきとふるわせていました。
きっと、破かれちゃうっ。
わかっているのに、やめられない。
おじさまはあたしの思った通り。
なよなよとした黒のストッキングを、こともなげに噛み破ってしまったのです。

めりめりとみるかげもなく、薄いナイロンが裂けるのを。
広がる裂け目から、ひざ小僧までもがあらわになっていくのを。
あたしはそれでも、息を詰めて見守るばかり。
だっておじさま、それはおいしそうに、あたしのストッキングを唇で愉しんでいらしたから。
あぁ・・・
感じているんだろう?
胸もとにはわされたまさぐりに。
あたしはただ黙って、頷くばかりだったのです。

こんどは・・・いつ?
だいぶ馳走になったからな。
週末まで、待ってやろうか?
あたしが・・・待てない。
意思を喪ったあたしの唇は、ひとりでにそんなことばを洩らしていました。

来る日も来る日も、制服を着て。
真夜中に出歩いて。
約束の公園のベンチに、腰かけていると。
背後からそう・・・っと、手が伸びてきて。
白のラインが三本走る襟首に置かれたその掌を。
あたしは熱く、握りしめる。
はぁはぁと荒々しく、うなじをよぎる獣じみた息遣いも。
あたしは求められている―――
そんな気分にさせてくれる。
白のハイソックス、履いてきてあげたんだ。
真っ赤になるまで、愉しんで―――
おじさまは無言で頷くと。
ちょっとだけ謝罪するように、優しいまなざしであたしを見つめ、
それからおもむろに、真新しいハイソックスのふくらはぎに、唇をちゅうっ・・・と、圧しつけてきた。

おじさまはさいしょから、気づいている―――
あたしがなんちゃって女学生だということも。
平ぺったい胸は、中学生だからじゃない。
あたしが昼間は、男の服を着ていることも。
きれいなママや、まだエッチ未経験の婚約者がいることも。
あたしを生んだママの生き血が美味しいだろうことも。
あたしの趣味を受け入れなければならない未来の花嫁が、貴重な処女の生き血の持ち主であることも。


あとがき
さいごのオチは、嫌でしたか?
まぁここに出入りされているかたは、慣れっこでしょうけど。 笑

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