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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

仲良くなる儀式。

2010年09月24日(Fri) 05:08:50

さぁ~、奥さん。こっちこっち。^^
緋色のスーツ姿の妻が、手を強引に引かれて、引き立てられて。
きゃー。
つぎの瞬間、藁山のなかに、放り込まれた。
わざっ!
藁くずがそこらじゅうに、舞い散る彼方。
てかてか光るストッキングの脚が、むやみにじたばたと、ばたついていた。

姐さん姐さん・・・あんたも遠慮しなくって、いいんだぜ。^^
そんな伝法な呼ばわりを受けたのは、わたしの母。
黒の礼服姿の母が、ちょっとの怯えをみせてこちらを見返るとき。
ほっそりとした白い首すじが、ツルのような気品をみせた。
きっと。
あらけない男衆の野良着姿が、よけいにそうさせたのだろう。
おなじことだった。
母の身体も悲鳴とともに、藁のなかへと投げ込まれる。

まるでたきぎか、まきざっぽうのようにして。
つぎつぎと藁のなかに投げ込まれ、身を淪(しず)める女たち。
都会ふうの洗練されたスーツ姿に、泥まじりの藁くずは、あまりにも不似合いだった。
黒のストッキングの脚をじたばたさせる、そのうえに。
野良着姿が、折り重なった。
隣に寝かされた妻のほうは。
肌色ストッキングの太ももを、すでに強引に割られてしまっていた。

ええ眺めじゃろー。
傍らに座りこんで、耳もとにささやきかけられる露骨な響き。
かかぁやお袋がやりまんだって、見届けるのは。
ここじゃあ亭主のつとめなんだぞ。
わしだって。のぉ。
のぉ。
意味ありげに相槌を打った、ごま塩頭の相棒は。
自分よりは年若なこの五十男の女房を、きっと手ごめにしたやつなのだろう。

迷い込むようにして、棲みついた村。
そこは自分の女房や娘、それに母親にまで。
夜這いをかけ合うしきたりをもっていた。
自分の女にほかの男が通うことで。
よけいに仲良く、なれるじゃろう?
年配のほうの男がそういうと。
そうそう。
目を細めて、相棒が相槌を打つ。
そいつに妻を手ごめにされながら。
お互いさまなのじゃよ、と、平然と言ってのけている。

あ、あ、あぁ~っ!
納屋のなかから、悲痛な声があがった。
妻のものだった。
ひいいいいいっ。
押し殺すようなすすり泣きが、そのあとに重なった。
二個の女体が深々とうずまる藁のなかから、覗くのは。
ストッキングを剥ぎ取られた二対の脚ばかり。
ずり落ちた薄手のナイロンは引き裂かれ、ふしだらなたるみをみせて。
女たちの堕落を、告げている。

ひー。ひー。
も、もっとォ・・・
女ふたりの反応は、微妙に変化を遂げていた。
ええか?ええじゃろ?ええんじゃろ?
男どもは露骨な返答を求めて、畳みかけるように問いつめて。
問いつめながら。
激しい腰の上下動を、強引なくらいに。
スカートを着けた細腰に、伝えていった。

美津子さん、いけませんッ。
お義母さまだってー。
むしろじゃれあうような、押し問答に。
男どもも、はじめのころの緊張の色を解いている。
おめでとうなあ。
終始わたしに付き添ってくれた、年配男どもは。
よかったのー。これであんたも、晴れて村の一員だわい。
荒っぽくわたしの肩を叩くと。
思い思いに。
藁のなかの女たちに、のしかかっていった。

だんなが視なけりゃ、はじまらんのさ。
どうせなら、いっしょに愉しまんとのぅ。
なにしろ・・・己のかかぁとお袋が、初めてわしらと仲良くなるところなんじゃから。
男どもの言い草は。
たしかに、的を射ているのだった。
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