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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

めぐりめぐって

2010年11月15日(Mon) 08:19:05

和服姿の母を。
お茶室の畳のうえ、組み敷いて血を啜るのは。
隣家の少年―――
母子以上に齢の離れたどうしなのに。
血を吸うもの吸わせるもの仲は、ぴったりと呼吸を合わせていた。

制服姿の娘を。
勉強部屋の壁ぎわに、追い詰めて。
セーラー服の襟首を汚したやつは。
二十近く年上の、従兄―――
若い子の血にありつくのは、久しぶりですなぁ。
そんな言い草に、親たちも本人も。
なぜか深々と肯定の頷きで応えていた。

漆黒の礼服に身を包んだ妻を。
法事の席、はなれた小部屋で凌辱したのは。
近所に住む、白髪頭の老人―――
ご迷惑でしょうが、しきたりですので。
夫婦の契りを、結ばせて頂きますよ。
困惑のていをつくろう妻に、わたしは盃をあげて。
おめでとう―――祝福してやった。
帰る道々。
黒のスカートの裏になすりつけられた粘液を、妻はしきりに気にかけていた。

母の相手の少年は、スポーツ用のハイソックスにいつも赤黒いシミをつけていて。
制服好きな従兄は、真夜中どこへともなく出かけていく妻を、嬉しげに送り出す。
白髪の老人はその昔、祝言をひかえた許嫁を、村はずれの邸に連れて行って。
黒のストッキングが破けたまま、べそを掻き掻き家路をたどる少女を、
なだめながら、連れ帰ったという。
すべてがめくるめく、妖しい絆。
絆にがんじがらめになりながら。
さりげない日常が、きょうも始まろうとしている―――


あとがき
いよいよ週明けですね。
みなさんきょうも、がんまりませう。^^;
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