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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

山歩き

2006年04月26日(Wed) 06:06:45

都会の女の子たちが四人、山歩きにでかけました。
ひなびた温泉宿で一泊する予定になっていました。
そのうち一人は足が遅く、だんだん仲間から遅れてゆきます。
連れの女の子たちはあまり思いやりのあるほうではなかったので、
宿でまってるわね。
そういって、どんどん先に行ってしまいました。
あたりに広がっているのは草むらと雑木林ばかり。
人っ子一人いないところに置き去りになってしまいます。

きゃっ!!!
いきなり後ろからはがいじめにされて、女の子は必死で抵抗しました。
けれども相手は若くて逞しい男でした。
とうとうどうすることもできなくなって、
地べたに押し倒されてしまいます。
犯される・・・!殺される・・・!
そんなふうに思ったら、男は意外なことをいいました。
お嬢さん、悪いけど血をいただくよ。
男はそういうと、女の子の首筋に咬みついてきたのです。
きゅうっ・・・
若い二人が身を沈ませた草むらのなかから、奇妙な音があがります。

女の子は泥だらけ、汗みずくになって。
胸のうえに突っ張った腕を折られると、必死でいやいやをして。
それでも許してもらえないで、
しくしく、しくしく涙ぐみながら、血を吸い取られてゆきました。
ごめんよ。
男はそういいながらも、血を吸うのをやめません。
ああ、やっとありつけた・・・
どん欲なしぐさから、そんな想いが伝わってきます。
ひとしきり血を口にして落ち着いたのでしょうか?
喉、渇いているからね。つらいだろうけど、辛抱してね。
初めていたわりの言葉を口にして。
時を惜しむようにして、傷口に口をあててくるのです。
女の子のほうも、最初のうちこそ、
イヤ!イヤ!厭・・・っ。
という感じだったのに。
いまはもう、すっかり落ち着きを取り戻して。
血を吸われながら、言葉のやり取りを交わしはじめていたのです。
ほかの子たちは、どうなったの?
いまごろ仲間で山分けしてるさ。
こともなげな答えにどきり、とします。
おれは遅れていったから、あぶれちゃったんだ。
ありつけなかったのはオレだけだったけど。いつも要領わるいからね。
仕方ないからあきらめて、薪を取りにきたのさ。
連れが遅れてくるなんて、誰も教えてくれなかったしね。
わたし、死んじゃうの?
さぁ、どうかな?できれば助けてあげたいけれど。喉渇いちゃってるから。
女の子のなかで、スイッチが切り替わります。
お願いがあるの。
どうしても、イヤなんです。
こんな泥だらけで、汗みずくなまま死ぬなんて。
女の子ひとり死なせるくらい、血がお入り用なんでしょう?
貴方の家が近いのなら、せめて身体を洗いたいの。
こざっぱりとして。女の子らしい服に着替えて。
それからもういちど、吸わせてあげる。
涙も涸れるようなお願いに、男は無言で頷きます。
そうして、あちこち作ったすり傷や打ち身を気遣いながら、
女の子を家のあるほうへと送り届けてやりました。
泊まりの予定にしていた温泉宿のある村でした。

ひと晩、男の家に泊められて。
男の母親は気の毒そうに、夕餉をふるまってくれました。
首筋にはやっぱり、咬まれた痕を滲ませていたけれど。
明るくくったくのない母親の態度は、女の子を和ませてくれました。
夕餉が終わると、湯上がりの黒髪を肩に垂らしたまま、
女の子はすすんで男の部屋に入ってゆきました。
都会風ないでたちに、男は目を輝かせて。
さっきよりもずうっといやらしく、女の子に触れていきます。
不自然にしわ寄せられたワンピースの衣擦れに閉口しながらも、
荒々しい愛撫に込められた真情に、しらずしらず太もものすき間をひろげていきました。
やっぱり処女だったんだな。
夜が明けるころ、男がそんなふうに呟くのを。
女の子はくすくす笑いをこらえながら、聞いていました。

がやがやとした朝でした。
古びた公民館には、村の男たちと、そして連れの女の子たちが集められています。
おなじ目に遭ったのでしょう。
女の子たちはみないちように、蒼い顔をしていました。
失血のせいばかりではないはず・・・ですね。
男と一夜をともにした女の子も、もとの動きやすい服に戻っています。
帰ろう。
頭だった子がそういうと、村の男たちに見送られ、言葉すくなに村をあとにしました。
これにこりずにまた来いよ。
揶揄を含んだ見送りでした。


思いやりのない連れのおかげで、見境なくの野合の場だけは免れて。
やはりあぶれてしまった彼は気持ちのある男だった。
単独で襲われると生命にかかわるくらい血を抜かれてしまうこともあるのだが。
女は、男が我慢したのに気づいていた。
ひと月たって、ふたたび村を訪れた女は、
都会の女の子の服を着てあらわれて。
装いもろともわが身を男の胸にゆだねていた。
他所からもらった嫁は村じゅうの男たちと仲良くする。
そんなおぞましいしきたりにさえ、ためらいもなく頷いて。
祝言を挙げたあとは、ひとり残った母親を呼び寄せて若返らせていた。
連れの子たちのうちの一人は二度と村に寄りつかなかったけれど。
二人は祝言に現われて。
友だちの結婚を夜通し祝っていった。
そのうちの一人はやはり、村の男の嫁になっていた。
あの山歩きで初めて相手をした男だった。
見知らぬ山道には、ご注意を。
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