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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

初ストッキング。

2010年12月02日(Thu) 07:49:42

初ストッキング。
そういうことばが、この村にはある。
中学にあがるとき。
初めて脚に通した黒のストッキングを、親たちの意中の小父さまに破ってもらう儀式である。
どこかエロチックな雰囲気のあるこの儀式は、当の少女には深い意味をもつことがある。
そのときの小父さまに処女を捧げる可能性が、とても大きくなるからだった。

娘の理香が、中学にあがったとき。
入学式帰りの黒のストッキングを破られるのを、ためらって。
付き添いの母親のまえ、ちょっとのあいだ。
真新しい制服の下、大人っぽく染めたストッキングの脚を、
もじもじとためらわせていたものだった。
お相手は・・・妻がまだ女学生のとき。
初ストッキングをされた、わたしよりもずっと年上の吸血鬼だった。
高校を卒業する時。
卒業式のあと制服姿をゆだねて、処女を捧げた妻は。
わたしが仲を認めたことを感謝しながら、今でも小父さまと交際を重ねている。

それから二年―――
理香は早くも、十五歳の誕生日を間近に控えていた。
その年ごろになる女の子には、もうひとつの試練が待ち構えている。

ささ、どうぞ・・・
おどけたそぶりで、妻が娘を、小父さまにすすめている。
申し合わせたように、足許を黒のストッキングで染めた母娘は。
代わる代わる、足許にかがみ込んできた小父さまに。
この季節では肌寒いほど薄々のストッキングを、噛み破らせてしまっている。
理香さえも、もうためらいもなく。
制服のスカートの下、裂け目の広げさせてしまっていた。
ストッキングの裂け目から覗く脛の白さが、父親の目にも眩しかった。

お誕生日まえに、女になるんだったよね?
畳みかけるような母親の口ぶりに。
理香はほんのりと、羞じらいながら。
それでもこっくりと、頷いている。
あの娘も、大人になりましたわね。
締め切られたふすまの向こう。
延べられた布団のうえに組み敷かれるまな娘を思い描きながら。
肌色のストッキングの脚を組んだ妻は、ティーカップをゆうゆうと口にした。

羞ずかしがらないで、お父さまにご挨拶なさい。
母親に促されて。
理香は着崩れのしたセーラー服を気にしながら。
じゅうたんの上、腰をおろして。
もう一人前の女だねって、小父さまにほめていただきました。
よどみなく、はっきりとした、いつもの口調で。
態度だけはいつになく、しおらしく。
作法どおり三つ指をついて、わたしのまえで頭を垂れた。

お祝い、しなくちゃね。
座をとりつくろうように。
妻はいそいそと腰をあげて。
選手交代ね。お礼をしなくちゃいけませんから。
吸血鬼に手を引かれるまま、ふすまの向こうへと消えていった。
入学式帰りのスーツは、そのままに。
妻はいつのまにか、肌色のストッキングを、毒々しい黒の網タイツに穿き替えていた。

ふたりきりになると。
理香は、小首を傾げてわたしを見つめた。
三つ編みに結った黒髪が触れそうになる、セーラー服の襟首に。
白のラインが三本、鮮やかに走っている。
引き裂かれた黒のストッキングから履き替えた、真新しいハイソックスの脛が。
どういうわけかひどく、生々しい。
父娘、息を詰めて、見つめ合って。
儀式は第二段階へと、突入する。
じゅうたんのうえ、娘は別人のような吐息を、わたしの耳朶に吹きかけていた。

そうだったの・・・?
うん、さいしょはやっぱり、お父さんにしてもらいなさいって。
スカート一枚の姿で、理香はけだるげに、白のハイソックスを引きあげて。
処女を喪ったのがいまだという証しを、太ももに散らしているのをさりげなく覗かせる。
むらむらとした欲情が、わたしと娘とを、押し倒していった。

お出かけ、しようか?
女になったことを、世間さまに表明するため。
初体験を済ませた少女は、処女を捧げた相手といっしょに、お出かけをする。
行き先は、すべてを知らされている親戚の家だったり、公民館だったり。
けれどもわたしたちは、村にたった一軒のラブホテルを選んでいた。
わあ~、お父さんとって子意外に多いんだ。
恵美ちゃんも。美奈子ちゃんも。お父さんにしてもらったんだねー。
道すがらすれ違うクラスメイトと、無邪気に名前を呼び合う少女たち。
同伴の父親たちは、互いに照れくさそうに、視線をそむけあっていて。
小手をかざしてはしゃいだように手を振り合う娘たちとは、好対照をなしている。
白のハイソックスの脚を、ゆっくりとした大またで歩みを進める娘たち。
だれもが例外なく、真っ白な生地にほんのりと、黒々としたシミを滲ませていた。
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