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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

法事の席 ~目あてはやっぱり、若いひと?~

2010年12月08日(Wed) 07:29:30

法事の席は、品定めの場。
都会から招かれた、おおぜいのご婦人たちと、その夫。娘たちや息子たち。
だれもがいちように、きちんと着こなした礼服姿。
そのなかに、たち交わるのは。
ひなびた土地柄まる出しの、野良着姿の男衆。
そのなかでひとり、華を誇っているのは。
男衆を支配する、女吸血鬼。
だれもが事情を心得ているなか。
飢えたものたちは、きょうの獲物を品定めする。

控えの間は、こういう場には珍しく、洋間になっていて。
テーブルなしの椅子に、思い思いに腰かけている。
ねらいはもちろん、黒のストッキングに彩られた脚線美を見比べるため。
ほっそりとした脚。太い脚。筋肉質のかっちりとした脚。
たまには、モデルさんみたいにすらりとした脚も、さりげなくまぎれ込んでいたりする。

そのなかで、
しきりにスカートを抑えて。
隣席に腰かけた男の手が、まくりあげようとするのを遮っているのは。
新婚三か月の新妻。
傍らの若い夫は、はらはらしながら、それでも妻のスカートのめくれ具合から目が離せなくなっている。

女吸血鬼は、さっきから。
若い女にばかり、声かけている。
さりげなくしなだれかかり、首筋を吸って。
かすめるように、喫ってゆく。
狙われた女たちは。
あっ!あらっ!?と、声たてて。
ふり返って来るにらみ顔に、口許を両手で抑えている。
このひと、おいしいわよ。
女吸血鬼に勧められた、ご婦人に。
手下の男衆は臆面もなく、黒ストッキングの足許に唇這わせていった。
ご主人が見ているのも、おかまいなしに。
いや、ご主人も。ほら、苦笑いを浮かべるばかり。

あっ、俺の女房が狙われた。
え?あのごま塩男に譲るのか?
はなれたところから、妻たちの。
今夜の相手を決められてゆくのを盗み見る。
あなたがたははじめてだから、知らんぷりをしているほうがいいわね。
覗きたかったら、言ってちょうだい。部屋を教えるから。
そう言い含められた、夫たち。
だれもがいちように、首のつけ根に噛まれ痕を隠していた。
都会の家に帰るころには。
奥さんにも、知らんぷりがばれていて。
けれども咎めだてされることは、決してないはず。
だって奥さんのほうが、此処に来たがるようになっているだろうから。

おい、お前の奥さん、あの爺さまの相手するみたいだぜ?
きみのお嬢さんこそ、あのいやらしそうな中年おたくに狙われているぞ。
お互い、冷やかし合いっこをしながら。
そのじつ、女家族のなりゆきを愉しんでいる。
いやらしいぞお、あの爺さま。
このあいだは、うちの家内が、へろへろにされたんだ。
わら小屋の入口から覗いたけれど、寒さを忘れちまったよ。
あのおたくさんも、しつっこいぜ。
うちの娘が、やられたときは。
制服一式ぜんぶ獲られて、ハイソックスだけのかっこうでふるえていたんだ。
ふつうはハイソックスだけ、収集していくみたいなんだがね。
そうか、うちの真由美も、危ないな。
都会の名門校だから。
あいつら、珍しい制服には、目がないからな~。
ハイソックスは、つぎの日しっかりゲットされたっておちなんだろう?
よくお察しで。(^^ゞ

大人の男たちの、視て視ぬふりの視線のなか。
若い女ほど、好奇の掌をスカートの下に受けてゆく。
さきに夫を、仲間に入れて。
妻や娘を、連れださせる。
こういう法事、今月はいくつあるのだろう?
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