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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

侵された一家

2010年12月24日(Fri) 08:13:48

お父さんのあの靴下、ヘンだと思わない?
美智恵は女らしい潔癖さを表に出して、眉をひそめて夫の出勤を見送ると。
息子のミチヒコをつかまえて、口をとがらせた。
スラックスの下、父親が履いていたのは、ストッキングみたいに薄い黒の靴下。
そうかなあ。
母親がそんなもののどこにこだわるのか、ミチヒコにはよくわからない。

行ってきま~す♪
姉の輝香が、制服のスカートをおおまたにさばきながら、黒のストッキングのつま先に革靴をつっかけてゆく。
ズックじゃないのよ!ちゃんとはきなさい!
母親は娘にまで、口うるさい。
は~いっ。
肩先に揺れるセーラー服のえり首が、いまにもめくれあがりそうにして。
姉はばたばたと、全力疾走していった。

ふたりきりになっちゃったね。
うん・・・
ミチヒコの囁きに。
美智恵は恋人のように、頷いている。
そろそろ来るころだね。
ええ・・・
準備はいいの?
息子の問いに、こたえるように。
母親は濃いブルーのストッキングのつま先を、赤地に白の水玉もようのワンピースのすそから見せびらかした。
あなたのほうこそ。
息子は得意げに、白のハイソックスの脚を、ぴんと爪先立ててみせた。
いつものリブ柄のやつとちがって、きょうのハイソックスはひどく薄い。
ストッキング地のハイソックスは、発育のよい脛を淡いピンク色に透きとおらせていた。
姉さんから借りたんだ。
うそおっしゃい。
だから男のひとたちは・・・
言いかけた美智恵は、ふと黙りこんだ。
庭に面したガラス窓に、隣家からの来訪者たちが顔を並べて会釈を投げてくる。

お父さん、間違いないよね?
え・・・?
お姉ちゃんのストッキングだよね。あれ。
母親はいまだに、父の靴下のことを気にしているらしい。
いまごろおんなじように、だれかと逢っているのかな・・・
まさか。
笑いかけたミチヒコは、ハイソックスのうえから噛みついてくる牙に、ちょっぴり顔をしかめた。
ふくらはぎの上にちりちりと広がる、ハイソックスの裂け目が、ひどくくすぐったかった。
あのひとのスラックス、こないだクリーニングに出したばかりなのよ~。
主婦の声色に戻った美智恵は。
じぶんの父親くらいの年配の男相手に、濃いブルーのストッキングの脚をさらけ出して。
よだれの浮いた恥知らずな唇に、なぶり抜かれている。
思うさま破らせて、そのあとどんどんと乱れていってしまうのを。
ミチヒコはきょうも気を喪ったふりをして、愉しむこといしている。

都会のご一家は、ええ服をお召しじゃのう~。
娘のセーラー服も、捨てがたいぞな。
母親と息子を餌食にした男どもは、言いたい放題を口にしながら。
じゅうたんのうえ伸べられたふくらはぎから、ストッキングやハイソックスを、思い思いに噛み破っていった。
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