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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

くり返される物語 ~ハイソックスの脚をばたつかせて~

2010年12月27日(Mon) 08:12:06

首すじにあてがわれた唇に、いっそう力が込められて。
ボクの薄い皮膚は他愛なく破れ、半熟玉子の気味がシミ出るように、なま温かな血潮が流れだした。
小父さんがあてがってくる唇が、チュッチュッと吸いあげるのが、くすぐったくて。
ボクは脚をばたつかせて、はしゃいでいた。
小父さん、ボクの血を吸って。いっぱい吸って。
それでパワーを養って、ママのこと襲っちゃうんだろう?
ああ、そうだよ。まんまとパワーを頂戴したから、
きみはここで大人しく、寝ているのだよ。
小父さんは黒のマントを翻して、ママの寝室に脚を向けて。
むこうから、キャーって、悲鳴が聞こえた。
ふらつく足を、ママの寝室にたどり着かせて。
ベッドの上で繰り広げられる、パパを裏切る悪戯を。
ボクは息を呑んで、見守りつづけていた。

子供部屋の寝室のドアが、開けっ放しになっていて。
白のハイソックスの脚をばたつかせる、息子は。
二十年近く以前の、わたし自身と二重写し。
部屋から出てきた小父さんは、あのころとおなじ白髪頭を満足げに撫でながら。
お嬢さんからも、頂戴するぞ。
こんどは娘が、勉強部屋の開け放たれたドアの向こう。
紺のハイソックスの脚を、ばたつかせる番だった。
口許から露骨なまでにしたたらせるバラ色のしずくに、ウットリと見入るわたしは。
眉をひそめてすぼめられる、黒ストッキングに包まれた妻の脚に
飢えた唇が吸いつくのさえ、さえぎろうとはしなかった。

ボクの血でパワーをつけて、ママにイタズラするんだね。
おなじ台詞を、かろうじて抑えながら。
理性を喪った人妻が、はしたなくもじゅうたんの上で繰り広げる淫らな踊りを。
わたしはあのころと同じ、昂りの目で。
いちぶしじゅう、見届けていった。
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