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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

お揃いの紺のハイソックス ~吸血鬼の独白~

2011年02月13日(Sun) 08:16:23

だれもが、無関心を装いながら。
それでもそのなかの、ごく一部のものたちは。
そっと、よしみを通じに来る。
ある種の歪んだ情愛を秘めた者たちにとって、
わしはどうやら、必要とされているらしい。

初めてこの街にさ迷い込んだとき。
救ってくれたのは、ひとりの若い青年だった。
カーキ色の半ズボンの下、嗜んでいたうす茶色のハイソックスを。
ためらいもなく、なん足も噛み破らせてくれたうえ。
己の妻まで、引き合わせてくれた。
若い女の生き血を、わしが欲していると知ったから。

女は週に幾晩も、わしの邸にあらわれて。
よそ行きのワンピースの下、装った、
肌色や黒のストッキングを、
いつも夫がそうしているように、
飢えた唇と牙のため、差し伸べてくる。
返礼というわけではないけれど、
チリチリに引き剥かれたストッキングを、脚に通したまま。
女は夜更けの家路につくのだった。

夫が妻を、色とりどりのストッキングを履かせてわしに差し向けてくれたように。
母親は息子を、おなじようにした。
さいしょのときは。
部活用の、淡いブルーのハイソックス。
そのつぎに逢ったときは。
通学のときの、濃紺のハイソックス。
わしの気を引くかのように、色とりどりのハイソックスを履いて、
少年は気前よく、しなやかな脚を差し伸べてきた。
うら若い生き血で、乾いた喉を満たすために―――

少年のガール・フレンドという少女が、
やがて連れだって、待ち合わせの公園に現れるようになって。
はしゃいだ声を、頭上にはじけさせながら。
健康な太ももに、くすぐったそうに、唇を這わされてゆく。
さいしょのうちは、少女らしい潔癖な警戒心をあらわにした少女も、
未来を誓った青年を信じるままに、
わしの毒牙に、素肌を侵され、毒をしみ込まされていった。

きょうも恋人のまえ、
ピチピチとした素肌を、惜しげもなくさらす少女。
生気に満ちた純潔な生き血は、きょうも心地よく、わが喉をうるおす。
さて・・・
少女の純潔を、たぶらかした青年のまえで、頂戴してしまおうか?
それとも若妻の身にしてから、夫しか識らない身体を侵してやろうか?
いずれを択ぶにしても、目の前の友はきっと、こころよく許してくれるに違いない。


あとがき
善意の献血に耽る少年少女の姿を、吸血鬼の目線から描いてみました。
少年が恋人の純潔を得ることになるのは前作で描いたとおりなのですが、
アブナイ一線だったに、ちがいないようですね。^^;
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