FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

妻の足跡 ~エプロン妻の「お手伝い」~

2011年02月15日(Tue) 04:59:08

週にいちどの、約束だった。
夫のわたしが、出勤していくと。
こぎれいなワンピースのうえから、真っ白なエプロンを締めて。
薄々のストッキングのつま先に、パンプスをつっかけて。
人けのなくなった敷居にむかって、行って参りますって、謝罪をするみたいに深々とお辞儀をして。
村はずれのご隠居の家に、「お手伝い」に出かける妻―――
昼さがりの帰り道。
ワンピースのすそを、ふりかけられた粘液に濡らしたまま。
薄々のストッキングを、びりびりに破かれたまま。
栗色に染めるようになった長い髪を、肩先にほつれさせたまま。
服を破かれた見返りにいつも渡される、ぎょうぎょうしいのし袋を手にしたまま。
妻は無言で、家路をたどるという。

還暦も間近になった母の代役で。
週にいちどという約束で請われた、性の奉仕。
此処のしきたりだから・・・ということで。
妻はすべてを、柔らかなほほ笑みの奥に、のみ込んでいった。

週にいちど・・・?そうなんだ。
妙に納得をした顔の、幼馴染のユウちゃんに。
どこか奥歯にものの挟まったような雰囲気を感じて。
どうしたの?って、訊き重ねたら。
うん。いや、その・・・って、口ごもりながら。
重大な事実を、教えてくれた。
そのね。
洋子さん、なんだけど。
週に一回、だったよね?
白いエプロンを締めて、水玉もようの日傘をさして、きみの出勤のあと、出かけていくの。
それがね。もうちょっと、多いんだよな・・・
さすがに毎日じゃ、ないみたいだけど。
二日にいっぺん・・・くらいかな?
行き先までは、知らないよ。
ご隠居の家とは、見当違いなところで見かけたこともあるし。
そういうときでも、妻の洋子はいつものように、ゆったりと。
夢見心地な細い目を、いっそう細めて。
淡いピンクの口紅を刷いた、華やぎの淡い薄い唇に、柔らかな笑みを滲ませて。
ことさら、悪びれたふうもなく。
それは礼儀正しく、挨拶を返してくるという。
ストッキング?
そうだね。遅い時間にすれ違う時には。破けているときも・・・あるかもね。
いつも目にする光景を、ぶきっちょに表現をくるめて口ごもるユウちゃんを。
わたしはそれくらいで、勘弁してあげていた。

週にいちどは、必ずな。
それ以上は・・・それは洋子さんしだいだろうね。
父はわざとのように、こちらを見ずに、そんなふうに。
風習のルールを、教えてくれた。
還暦までは、相手の求めるままに。
「お手伝い」に応じて、出かけていかなければならなくて。
「お洋服代」という名目のお手当は。
だれもがもらえるわけでは、ないという。

そういう父に、未経験の妻に、教え込むように頼んだ一夜―――
洋子さんな、それは羞ずかしがってな。
往生したよ。
言葉少なな口ぶりが、かえって妻の挙措をあらわによみがえらせてくれる。
その晩夜勤と偽ったわたしは、いちぶしじゅうを物陰から、見届けていたのだけれど。
服を着たまま、ですか?
驚く声を、放ちながら。
さいしょから予期していたように、覚悟を決めて。
どうぞ・・・って、目をつぶり。
ブラウスのうえ、胸もとをまさぐる掌を。
潔く、とまではいかないまでも。
ことさら妨げるふうもなく、受け容れた妻。
後ろからのしかかり、襟首を押し広げられたブラウスに、裂け目を入れられたときだけは。
ほんのちょっと、声を洩らしたけれど。
乳首を舐めるだけですよ。
お口でお受けするだけですよ。
あっ、やっぱり羞ずかしい。
そそり立つ一物をまえに、薄い唇を、それは羞ずかしげに、ぱっと両手で蔽う妻。
実を揉んで、いやいやするのを、なだめるように。
父は妻の背後から、のしかかっていって。
さいごには遠慮会釈なく、迫っていって。
若い嫁の腰まわりを彩るスカートに、手をかけて。
男の目線を、少しでも。
薄々のストッキングの脚からへだてようとしたはずの、ロングスカートを、
腰があらわになるほど、まくりあげていった。

しずかになった妻のうえ、かがみ込んでいった舅殿は、
しばらくくちゃくちゃと、音を立てながら。
父娘ほど齢の離れた嫁の、うら若い唇を、
しつようなくらい念入りに、もてあそんでいって。
昂るものを股間に感じるわたしの存在を、知ってか知らずか。
むぞうさに引き裂いたブラウスの下。
はち切れそうに豊かなおっぱいを、ことさらのように揉みしだいた。
いよいよという、そのときに。
妻はちょっぴり、涙ぐんだという。
傍らから観ているわたしには、そこまでつぶさには、窺うことはできなかったけれど。
羞ずかしそうに顔を隠した両手の下。
夫を裏切る罪悪感に、指を濡らしていたのだった。
それでももちろん、さいごには。
伸べられた布団のうえ、年配男の逞しい筋肉に圧倒されて。
わたしのときよりも切なげな声を、惜しげもなく洩らしつづけてしまったのだけれど。

ふつかにいちどは、日傘をさして。
妻はいったい、どこに通っているのだろう?
ユウちゃんのところにも、週に一回。
ラーメン店のご主人のところにも、お昼時には週一で。
義務を果たしている主婦は、村にいったいなん人いるのだろう。
どう数えたって、三日も通ったら。
どこかから苦情がくるはずなのに。

しばらくぶりに訪れた実家に、父は留守だった。
夕餉の支度をしていたのか、かっぽう着のまま出てきた母と、
ひとしきり近況を告げあったあと。
母は意外な事を、口にした。
ミッちゃん、いつも悪いわね。
母さんの留守中いつも、洋子さんをお借りしちゃって。
え?洋子こっちにお邪魔しているの?
驚くわたしに、母はどこまでも、おっとりとした物腰だった。
あら、ミッちゃんには言っていなかったのね。
知っているでしょ?母さんご隠居さんのところに、いまでも週二でお邪魔しているの。
そのあいだ、お父さんもうお仕事ないでしょう?
お淋しいでしょうって、お話し相手をしてくれているの。
たくみにくるんだ、表現の裏に。
わたしはすぐに察しをつけ、察しをつけたわたしに、母はさりげなく言葉を継いでゆく。
洋子さんのこと、怒っちゃダメよ。
あのひと、この村に慣れていないのに。親孝行のつもりで、来てくれているんだから。

わかったわかった。
一瞬よぎった緊迫を解きほぐすようにして、
わたしは間の抜けたあきらめ口調を、つくっていって。
けれども訊かずには、いられなかった。
その・・・なにかな。やっぱり両手でこうやって、口を隠して、羞ずかしがっているのかな。
ばかねぇ。
母はゆったりと、笑っている。
女はね。切り替えが早いのよ。
いつも勝手な殿方に、うまく合わせて生きていかなきゃならないんだから。
表向きは、羞ずかしがるものなのよ。それが女のたしなみだもの。
でもね、そこそこ愉しんじゃっているものよ。
母さんだってそうだし、洋子さんにしたって、いっしょだわ。間違いなく。
そうじゃなかったらこんな風習、続くわけないじゃないの。
穏やかにほほ笑む面ざしが。ひっそりと和んだ物腰が。
嫁も姑も、なぞるようにうりふたつに映っていた。

あのひと、えらいわね。
分をわきまえて、ヨウちゃんのところにも、週に一回。あそことそこと、とにかく自分の先輩を、ちゃんと立てているんだから。
妬きもちやかれないようにって、ちゃんとわきまえているのよ。
父さんに逢いにくるのも、母さんが留守にしているときだけ。
先輩の取り分は、ぜったいに侵さないで。
あんなに大人しいのに、きちんとお断りしているんですって。
それとはあべこべに、先輩の奥さんたちが、取り込んで忙しくなっちゃった時には、洋子さんいつもエプロン締めてくれて。
みんな助かっているんだから。

そこそこ愉しんでる。
真相を告げられたからと言って、どうして妻を咎めることができるのだろう?
じぶんの知らないあいだに、義務以上に励むようになった妻―――
ひっそりと、ほほ笑みながら。
華のない面ざしに浮かべた精いっぱいの羞恥で、相手の男を巧みに誘って、
ひらひらとした若妻の装いに、淫らな粘液を、たっぷりとしみ込ませていって。
控えめにすぼめた股間の奥で、たぶんしっかりと、愉しんじゃっている。
いつもおっとりと構えた妻を、今夜も誘ってみよう。
きっとそこには、濃密な営みが待っているはずだから・・・
前の記事
外は、雨―――
次の記事
妻の周辺  ~エプロン妻、ご隠居の家にお手伝いに行く~

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2433-ccfd3020