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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

お礼。

2011年02月19日(Sat) 06:36:30

キミの血は、ほんとうにおいしいね。
ふだんはね。
おいしいとか、まずいとか。
めったに言わないことにしているんだ。
だって、まずい血に当たっちゃったからって、文句を言うのは失礼だろう?
せっかく痛いのガマンしながら、だいじな血を吸わせてくれているんだもの。

乗りつけてきた自転車から、降りもしないで。
ほら、血を吸いなよ。ハイソックス汚してもいいんだぜ?
目の前に差し出された、カモシカのようにしなやかな脚は。
ひざ下まできちっと引き伸ばされた白地のハイソックスには、
赤のラインが二本、鮮やかによぎっていた。
昨日のお礼。
襲われたの、初めてなのに。
もーろーとしちゃった俺を、介抱してくれて。
わざわざおいしい なんて、言ってくれたから。
生命まで取るわけじゃ、ないようだからね。

真新しいハイソックスに撥ねた血を、
面白そうに、見おろしながら。
男の血でも、よかったの?
本で読んだら、女のひとの血ばかり狙うって、書いてあったけど。
ハイソックス汚すのが好きなのは、
ほんとうは、女の子も襲いたいんじゃないのかな?

ずいぶんがんばったんだぜ。
褒めてもらわなくっちゃ。
うちが代々、吸血鬼に血を吸わせてあげるしきたりのある家系なんだって、
それでも俺と、いっしょになるかい?って、
そう言ったのに、OKくれたんだ。
青年が連れてきた恋人は、やけにてかてかとしたストッキングを穿いている。

見ててね。見ててね。いっしょにいてね。怖いから。
彼が連れてきた女の子は、ひどく怯えながら、けれどもちょっぴり、愉しそうに、
ミニスカートから覗く太ももを、彼氏以外の男のまえに、さらけ出してゆく。
ちゅうっ―――
吸いつけた唇の下、薄いナイロンのしなやかな舌触りに、
いつもより粘っこい唾液が散る。
凌辱されてゆく、恋人の足許を。
青年はじいっと、見つめている。
自分が噛まれたときみたいにくすぐったそうな顔をして。
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ハイソックスものに注目。
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外は、雨―――

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