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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

よりをもどすということ。

2011年03月07日(Mon) 08:21:12

わたくし、あのかたの妻にしていただきます。
守っていただけなかったあなたと、これ以上いっしょにいることはできません。
あなたも後ろめたいでしょうし・・・わたくしも羞ずかしいので。

凌辱のあと。
はだけた和服を羽織り背中を向けた妻の呟き。
その呟きのまま、妻は家を出ていった。

そろそろ飽きたな、帰してやるよ。
男は表向き、勝手な言い草をしていって。
わたしにわざと、一発パンチを見舞われて。
青痣を妻にも、見せたらしい。

伏し目がちで出ていった妻は、
ふたたび、伏し目がちに戻ってきて。
つぎの日の朝。
しつようなまぐわいの余韻に、ふらふらと経ちあがったわたしを、
以前とおなじような新婚家庭のような初々しい笑みで、朝食にいざなっていった。

ふたたび熱が呼び戻されたのか。
時おりひっそりと、わたしの留守宅を訪ねるようになった、あの男。
もう以前のような、ぶきっちょなわだかまりはなにもない。
覗いてもいいかい?
ばかー 笑
妻は笑いながら、相手にしてくれなかったけれど。
夕べふすまのすき間から送り込んだ嫉妬の目線に、これ見よがしに反応したのも、彼女だった。
漆黒のロングスカートを、振り乱して。
足の甲をおおう黒のストッキングに、よだれをしみ込まされて。
擦り降ろされてふしだらにたるんだストッキングを、よじれさせながら。
堕ちていった妻。
夕べのなまなましい記憶を、脳裏の彼方に仕舞い込んで。
わたしはきょうも、出勤していく。
数時間後妻を訪れる、あの影のような来訪者への想像に、かすかにいらだち、心疼かせながら―――
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