FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

処女屋

2011年03月09日(Wed) 08:15:11

あのひとね。処女屋なの。
声をひそめた妻の、その囁きに。
わたしはなぜか、すべてを納得できる気がした。

妻の生家にほど近いこの界隈で、いまも残されている奇妙な風習。
処女屋と呼ばれるその男たちは。
普段は他の男たちとおなじく、日常に埋没して暮らしているのだが。
村で祝言があるというと、やおら鎌首をもたげてくる。
誰がだれと。そういう黙契もあるときいている。
親たちや、時には花婿が。
結納を済ませたあと、ひっそりとその男を呼んで。
娘の処女を、奪って欲しい。
花嫁の純潔を、汚してほしい。
隠れた欲望を、あらわなことばにして。
そんなふうに、願うのだという。
派手な祝儀袋に、謝礼まで包んだうえで。

相手の男は、ふだんから親密な往き来をしている家。
だまって謝礼を受け取って、それから三晩と経たないうちに。
名指された少女の純潔を、ひっそりとむさぼってゆくという。
多くの花婿が。
彼の幼馴染や仲良しのお兄さん、ときには実の兄に、迫られて。
自分の花嫁が、羞じらい戸惑いながら、着飾った正装をはだけてゆくところを。
目の当たりにすることで、一人前の男になるといわれていた。

さすがに、自分の妻になるひとを、そのようにしようという夫は少なくなったけれど。
ひとりごとを呟く妻は、夫の目線を受け流すように。
時おり妙な流し目をして、目線をそらしながら。
そんな言葉を、つむいでいった。
真紀子にも経験させたいわ。
さりげなく口走られた言葉のなかに、自分たちの娘の名がまぎれ込んだとき。
とっさに妻の手首をつかみ、強引に引き寄せた手の甲にキスをしてしまっていた。
お前・・・話をうまくすすめられるの?
夫の反応を予期していたように。
エエ、心当たりあるから・・・
彼女が言葉を切ったのは。
手の甲にキスをくり返したわたしが、そのまま体重を預けていったせいだった。

まだ、早くはないかな?
祝儀袋をはさんで、娘を犯そうとする彼と、差し向かいになりながら。
わたしはうかつにも、妻をふり返る。
イイエ。晩(おそ)すぎるくらいよ。
妻はあくまでも、娘の処女を所望する男の齢のほうを、気にかけていた。
あれでいいのよ。
男が帰った後、妻はほんのりとほほ笑んだ。
贈り物にするんですもの。父親がもったいないと思うくらいの娘でなくちゃ。
とっくにご存知でしょうけど。
あのひと、私の処女を食べたひとなのよ。
他所の土地からいらしたあなたは、観ることができなかったけれど。
再現することになるのかも。
あの子、私とうり二つなんですから。

あしたは塾に行かないで。
でも家からは、いつもどおりに出て頂戴。
そうして途中の雑木林で。
マサオ小父さまと、鬼ごっこしてらっしゃい。
ちょっとエッチな鬼ごっこだけど・・・それをやらないと、きちんとした女の子になれないのよ。
鬼ごっこをして、つかまえられちゃったら。
あなたパンツを脱がされちゃうの。
だから、真新しいのを履いてお出でなさい。
古いの見られたら、恥ずかしいでしょ?
それからね。
パンツを脱がされちゃうと、小父さまはお○ん○んをあなたに見せて、
そのままスカートの奥に、突っ込んでくるわ。
ちょっと痛いけど、ガマンするのよ。
声あげたりしちゃ、ダメよ。
そうして小父さまが放してくれたら・・・そのままおうちへ戻っていらっしゃい。
え?怖い?羞ずかしい?
だいじょうぶ。
パパには内緒に、してあげるから。

妻の描いた筋書き通りの展開を。
ここが特等席よ、いかにも慣れた口ぶりで指し示す妻に、言われるがまま、
雑木林の一隅で、夫婦で息を詰めながら。
観戦してしまった、近所の小父さまが鬼になった、鬼ごっこ。
鬼ごっこを愉しむには、ちょっと大きくなりすぎた娘が、
そのうち本気になって、白のハイソックスの脛をさらして、懸命に逃れ去ろうとする。
三つ編みに結ったおさげを、真っ赤なカーディガンの肩に揺らして。
けれどもとうとう、追いつかれてしまった。
あー。
思わずあげたため息が、凄く残念そうに洩れたことに。
むしろ安どを覚えたのは、なぜ?
草っ原の真ん中に、組み伏せられて。
枯れ草の間に、身を淪(しず)めながら、
白のハイソックスの脚を、ばたつかせて。
娘は真っ赤なチェック柄のプリーツスカートを、乱されていった。
ぴかぴか光る、黒の皮靴が脱げていくほどに、抵抗に抵抗を重ねながら。
わっと泣き出したのは。脱がされたパンツを、傍らに放り投げられてしまったから。

むさぼる。むさぼる。むさぼる・・・
男やもめだったマサオ小父さまは。
娘よりも稚ない少女を相手に、見境なく。
大人の性を、さらけ出す。
たくし上げられたプリーツスカートの奥深く。
酷いほど剄(つよ)くそそり立った、彼女には大きすぎる一物を、股間に迎えながら。
白のハイソックスのふくらはぎが、男の動きに応じはじめる。
これは、妻の処女喪失の再現なのか?
か細い太ももが。淫らな応接を覚えはじめたとき。
男は一物を引き抜き、いまいちど、突き立てていた。
もう、娘は抵抗することもなく。
のしかかってくる小父さまの逞しい背中に、細い腕をゆっくりと、巻きつけていった。

一時間ほども、そうしていただろうか。
あたりが薄暗くなりかけたころ。
男と女は、草っ原から起きあがり、
男は女の着衣に着いた枯れ草を、しきりに払い落していた。
押し倒されるまで。
潔癖過ぎるほどお行儀のよかったあの娘は。
脛の半ばまでずり落ちたハイソックスを、引きあげて。
下品にもべろをあてがってくる小父さまのため、
真新しい生地に、ぬらぬらとしたよだれを、しみ込まされていく。

あなたもこれで、
村の衆とおなじになったわ。
妻は眩しげに、わたしを見あげる。
処女屋になるにはね。
身うちの女を最低二人、差し出さなければならないの。
マサオさんは、お母さまとお姉さま。それに、他所の土地から嫁いでいらしたお嫁さん。
だからあなたも・・・あとはお好きなようになさってね。

妻の手引きで、とある家のお嬢さんを初めて抱いた。
セーラー服に映える雪のように白い肌は、蒼白い静脈が透けていて。
間近に迫らせた唇の下。
わななきに震えるか細い肢体に、つい欲情を覚えていた。
脱がせた黒のタイツをお土産に、我が家に持ち帰ると。
あの子に見せちゃ、ダメよ。
妻は手早く、それを箪笥の奥深く、秘めていった。
相手は娘の、仲良しだった。
けれども娘を抱いたのは、そのときいちどかぎりだった。
なぜだろう?
自分で抱くよりも。
抱かれに行く妻や娘を覗くほうを、択んでしまったのは。

塾の途中で処女を汚された娘は。
つぎの日さっそく、マサオ小父さまのお招きをうけて。
照れくさそうに、嬉しそうに。
よそ行きの服で、おめかしをして。
初めての刻とおなじように、真新しい白のハイソックスを、ひざ下まできっちりと引きあげて、出かけていった。
小父さまを悦ばせるために、こぎれいなお洋服をまとうことを。
娘は娘なりに、覚えてしまったのだろう。
娘を送り出すと、いそいそとおめかしを始めた妻は。
最近付き合い始めた村の男衆のところに、出かけていくつもりなのだろう。
漆黒の礼装の下。ふくらはぎを染めるのは、なまめかしい黒のストッキング。
白のハイソックスがずり落ちるのと。
黒のストッキングが引き破られるのと。
わたしはその日、ひとしく目にしたのだった。
前の記事
幼馴染 みたいなやつ
次の記事
ブログ拍手♪

コメント

奥さんが、娘の純潔を他の男に奪ってもらうように仕向けるお話はたくさんありますが、その結果、父親が“処女屋”の権利を手にする、というのはあまりない設定ですね

それでも柏木ワールドの男は寝取られ側が好きと(^^;
by 影の応援団
URL
2011-03-09 水 09:07:32
編集
>影の応援団さま
やっぱり、だんなさんにもなにかいいことないとね~とおもって、権利を付与しました。 笑
権利をもらいながら行使しないのって、もったいなくもあり、奥ゆかしくもあり。 ですな。
(^^)
by 柏木
URL
2011-03-10 木 08:20:08
編集

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2443-2b2c13e5