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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

先輩のお嬢さん

2011年05月31日(Tue) 06:07:50

いつも会社では口うるさい、F先輩が。
お嬢さんを連れて、うちにきてくれた。
具合が悪いと云って会社を休んだ日の、夕方のことだった。
怒りっぽいけどぶきっちょな先輩は。ちょっぴり口ごもりながら。
若い女の血が、足りないんだろ?って。そういって。
だからといって会社さぼっちゃ駄目だぞって、少しだけえらそうに、そういうと。
まだ童顔のお嬢さんの顔を、覗き込んで。
赤いハイソックスだったら、噛まれちゃっても目だたないんだよね?
別人のように優しい声色は、まるでお姫様のご機嫌を取っているかのようだった。
ウン、彩香はヘイキだよ。
少女はおニューのハイソックスの脚を、ぶらぶらさせて。
舌足らずな甘い声で、父親に応えながら。
目はまっすぐに、こちらを視ていた。

おじさん、女の子の血を吸うの?
初めて先輩の家に、招かれて。
お手本に、奥さんが肌色のストッキングの脚を吸わせてくれたあと。
小首をかしげて、もの珍しげにこちらを窺っていた。
肩先に垂れた黒髪は、意外なくらいに豊かでつややかで。
思わず、齢の差をわすれていた。
首筋はいやよ。
気丈に語調を抑えた少女の足首をつかまえて、
真っ白なハイソックスのふくらはぎに、唇を吸いつけて。
吸い取った血が口許から洩れて、少女の装いを濡らすのを。
べそを掻き掻き、相手をつづけてくれていた。
ガマンしないでいいのよって、傍らで気遣うお母さんに。
気丈にかぶりを、振りながら。

女の子の血、好きなんだね。
彩香の血、おいしかった?
目のまえの男がはっきりと頷くのを、たしかめると。
こないだみたく痛くしちゃ、やだよ。って、いいながら。
真っ赤なハイソックスの足許を、そう・・・っとこちらへと、押しやってくれた。
悪いね。
足首を軽く、抑えつけて。
ちゅう・・・っと這わせた、唇の下。
ハイソックスの生地ごしに、ためらうような身じろぎが伝わってきた。

あー・・・破けちゃう。
ちょっぴり悔しそうな視線を、頭上に感じながら。
真新しいハイソックスの生地に縦に流れるリブをねじ曲げてゆくのに、
つい意地きたなく、熱中してしまった。
お嬢さんの華奢な身体から、血を吸い取っているあいだ。
気を利かしたつもりの先輩は、そのじついたたまれなくなって、
隣の廊下で、煙草をふかしていた。

それからなん年、経ったのだろうか?
美しい女学生に成長した彼女は。
運動部に所属している彼氏まで連れて来て。
さいしょは男のひとが、手本を見せるんだよって。
パパだって、彩香が初めて噛まれたときは。
男もののハイソックスの脚を、小父さんに噛ませてやって。
ね?男どうしだって、吸わせるんだから。やらしいことじゃないだろう?って、彩香のこと落ち着かせてくれたんだから。
さいしょの刻。
真っ白なハイソックスに撥ねた血に、べそをかいていた少女は。
お手本を見せようとして、血を吸い取られて、薄ぼんやりとなってしまった彼氏が、
脛からずり落ちたスポーツ用のハイソックスに、赤黒いシミを滲ませているすぐ傍らで。
頼りないなぁって、笑いながら。
毎日たしなむようになった、真新しい白のハイソックスを、見せびらかすようにぴっちりと引き伸ばす。
いっぱいシミをつけてね。
帰りは彼が送ってくれるから、ヘイキだよ~。
イタズラっぽく笑う彼女。
パパのまえで黒のストッキングの脚を吸わせてくれたママみたいに装ってくれるようになるのは、
そんなに先の話ではないだろう。


あとがき
蔵出しです。
連休の直後に、描いたみたいです。
どうしてお蔵入りしちゃったのか、よく思い出せません。 苦笑
あっけらかんとしたお嬢さん、めったに登場しないのですが。
こういうキャラは決して、きらいではないです。
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