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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

婦長の白タイツ

2011年06月06日(Mon) 06:54:34

吸血鬼の棲む街には、吸血鬼を診る病院もあって。
真夜中のその病院は、ひそかに吸血鬼銀座 だなんて、呼ばれていて。
ナースステーションも、二箇所にあって。
ひとつはふつうの入院患者を診る部署で。
もうひとつは、訳知りの看護婦だけが勤務する、べつの意図のステーションで。
そこに詰める看護婦は。
学校出たての若い看護婦も。ベテランの人妻婦長も。
ひとしく吸血鬼の訪問を受け容れて
素肌をじかに吸われる形での、輸血治療を。
強制的に、させられるのだという。

その病院に、婦長として赴任したわたしの妻も。
いつか、その行為に慣れるようになっていて。
以前から履いていた、もっさりした白タイツは
いつの間にか、ツヤツヤ光沢を帯びた、肌の透けるタイプのストッキングに、とって代わられていて。
たまに もっさりしたのを履くときは。
いちばんのお得意の患者さんが、初めて妻をモノにしたときを。
再現するための小道具として。
いやあっ。あなた・・・ッ。助けてぇ・・・
身を縮こまらせて、そう叫ぶ妻は。
ナースステーションの堅い床のうえ、白タイツの脚をじたばたさせながら。
密かに覗き込むわたしの目を、じゅうぶんに意識していて。
獲物の夫がそこにいる、ということを やはり興がっているあの男は。
きょうも妻のふくらはぎに、それは旨そうにかぶりついて。
堅実で良識ある婦人だった妻を、はじめて堕としたときのように。
厚手の白タイツを、ぶりぶり、ぶりぶり、音をたてて裂いてゆく。

永い夜は、愉しい夕べ。
きょうも婦長の絶叫が、無人のナースステーションにこだまする。
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