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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

純愛

2011年06月11日(Sat) 06:16:51

別れぎわ、彼女にそっと、囁いた。
エレベーターのなか、ふたりきりになったとき。
一生の想い出に、いちどだけ。
それも数秒間だけ、失礼なことをしてもいいですか・・・?
俺のことをさして好きでもないように見えた彼女は。
黙って目をつむり、受け口の唇をそっと、差し出した。
ほんの束の間の、熱情のやり取り―――
俺はつい酔い痴れて、もういちど、女を抱きしめる。

ぱしぃん―――

平手打ちが高々と、俺の頬に鳴った。
いちどって言ったでしょ?
女は意地悪そうに、口をひん曲げると。
わっはっは・・・
男みたいに、高笑いをする。
痛かった・・・?

俺はもういちど、女を抱きすくめて。
ぶんなぐられてもいいから って。囁いて。
女は抵抗もせず、もういちど。
黙って目をつむり、唇を上向けていた。
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