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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

侵蝕される家庭 ~古屋家の場合~ 5 幻影

2011年06月14日(Tue) 07:46:44

前作はこちら↓
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かなりおおっぴらに開かれた、ふすまのむこう―――
二対の脚が、ひどく淫らにもつれ合っている。

勤め帰りらしい、父と母。
帰宅するなりふらふらと、夫婦の居間に寝転んだのはともかくとして。
いつかふたりの身体は折り重なって、
こちらからは脚だけ見える、せめぎ合いを交わしはじめていた。

美奈子・・・美奈子・・・
父はひくい声で母の名を呼び、
母は咎めるように、時折かすかなうめきを返すだけ。
玄関で会話を交わしているときまでは、たしかに母が優位だった。
あしたの予定のこと。
父のために作る、おべんとうの食材のこと。
今夜のドラマのこと。
いずれも母がおもにしゃべり、父は聞き役。
たまに発言をしても、めったに反論などは試みない。
それが―――
ふすまの向こうでのせめぎ合いが、はじまると。
優劣はにわかに、逆転を遂げる。

こちらが覗いているのを、いったいどこまで意識しているのだろうか。
薄ぼんやりとした、意識のむこう。
洋祐にもそれは、さだかではない。
けれども父は、あらかじめ計画していたかのように、
よそ行きのワンピースを着たままの母を組み敷いて。
あっという間に、ワンピースのすそをたくし上げてしまっている。
自身もズボンを脱いで、むき出しの脛にはひざ丈のソックスだけ。
ストッキングのような薄さの、濃紺のハイソックスは、
時おり年配の男性がスラックスの下に履いているのを見かけることはあっても、
父のものとして目にした記憶は、洋祐にはなかった。
もつれ合う脚と脚。
濃紺のハイソックスと、漆黒のガーターストッキングとに彩られて。
丸太ん棒のように逞しい脛が、羞じらうふくらはぎにすり寄せられてゆく。

ふと、見ると―――
洋祐の傍らを、まるで透明人間のように通り抜けた、黒い影。
ああ、あいつだ・・・
このあいだ。
夫婦の濃密なまぐわいに眩惑された洋祐の首すじを、淫らに吸った男―――
そいつがいま、足音を忍ばせて。
ときならぬ交換を遂げているふたりの部屋に、忍び込んでゆく。

あぁ、いけない。いけない・・・声あげないと。
焦る洋祐の喉はしかし、こわばったようになってしまって。
カラカラに乾いた喉は、かすかなあえぎを洩らすばかり。
たび重なる吸血体験で、身体のなかの血が減ってしまったのか?
それとも、身体じゅうの血をやつに犯されて、理性の働かない身になってしまったのか?
じれる洋祐に、まるで見せびらかすように。
男はまぐわうふたりの足許に、にじり寄って。
母のうえにおおいかぶさっている父の足許に、唇を這わせていった。

ちゅうっ―――
洋祐が襲われたあのときとおなじ、淫らなまでにみずみずしい、血のはぜる音。
ぁ・・・
父は喉の奥からひと声、うめきを洩らして。
ちょっとのあいだ、男の吸血を避けようと脚をもじもじとさせていたが。
足首を抑えられ、薄いナイロンごしに牙を埋め込まれてしまうと。
そのままぐったりとなって、ストッキング地のハイソックスに裂け目を拡げられていった。

母の美奈子も、ほとんどおなじ経緯だった。
身体のうえの父の変化に、いぶかしそうに手さぐりをしていたけれど。
吸い取った血をあやしたままの唇を、
黒のストッキングの脛に、這わされてしまうと。
あぁ・・・っ
切なげな声をひと声洩らして、
なまめかしく彩ったふくらはぎを、侵入者の不埒な唇の凌辱に、そのままゆだねてしまったのだ。

母のほうが、はるかに時間をかけて、血を吸い取られてゆくのを。
洋祐はただぼうぜんとなって、見つづけていた。
ただの男の目で、たんのうしつづけていた。
もっと・・・もっと・・・
母さんの血を、愉しんで。
思わずそう呟いている自分に気づいて、
俺はそこまで、堕ちてしまったのか?
咎めるような反芻さえ、なぜかひどく心地よかった。

男の干からびた皮膚を、うるおすように。
母の血潮が、ゆっくりと、
やつの血管を、満たしてゆく。
呆けたようになった父を、傍らの畳に転がして。
吸血鬼は男ふたりのあいだ、母のうえにおおいかぶさって。
ネックレスに装飾された首すじを、いたぶるように舐めつづけながら。
父のときよりもさらに激しく、着衣の母をいたぶりはじめる。
むしり取られたワンピースから、白い肩が、二の腕が、むき出しにされて。
白のレエスつきのブラジャーにつつまれた乳房までもが、半ばあらわに露出して。
なんどめか、はだけかかったブラジャー越し、
父の目のまえで、男の牙が、母のおっぱいのつけ根に、食い込んでいったとき。
洋祐は不覚にも、射精をおぼえた。

どれほどの刻が、流れたのだろう―――
うつ伏せの姿勢のまま、野放図に脚を開いた父。
そのすぐ傍らで犯された母は、あお向けで大の字になったまま。
おろされたワンピースのすそは、夫以外の精液に濡れて光っていた。
男は嬉しげに、まず父の足許から、ストッキング地のハイソックスを、右足、左足・・・と抜き取ると。
すぐに母の足許にも、にじり寄って。
淫らな光沢を秘める黒のガーターストッキングを、むしり取りように抜き取っていった。

二足の薄い靴下を、片手に無造作にぶら下げて。
男はいちどだけ、こちらをちらっとふり返り、にんまり笑んだ。
どうして俺は、意味ありげに頷いているのだろう?
洋祐は自分で自分のことを、訝りながら―――
それでもゆうゆうと去ってゆく男に、またお出で、なんて、声をかけてしまっていた。

はっ、と、われにかえった。
すべては、夢か―――?
周囲にはテレビドラマの喧騒と、両親の開けっ広げな笑い声。
いつの間にかじぶんは、夕食の食卓についていて。
目のまえのごちそうを、ほおばっていた。
おかしい・・・どこまでが現実?どこまでが、夢―――?
すぐに気を取り直し、あたかもずっと食事を楽しんでいたかのように両親に調子を合せながら。
洋祐は、ふと思った。
あのとき母を組み敷いた父は。
まずお手本に、自分の血を吸わせ、そして母をも襲わせたのではなかったのか と。
気のせいか。
父のうなじのつけ根には、紅い斑点がかすかにふたつ、滲んでいるように映るのだった。
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コメント

女性なら・・・
>洋祐は不覚にも、射精をおぼえた。

この部分・・・。
その女(ひと)は蜜壷の辺りが熱くなり何かが蠢くのを感じた。

なんて風に変えてみたいと思った桜草は変でしょうか?

うふふ。
by 桜草
URL
2011-06-15 水 20:08:24
編集
>桜草様
ご指摘のように、昂り二も男女差がありますよね。

それにしても。
うごめくんですね。^^
わたしだと、
疼く
ってやりますが。^^

う~ん。

どちらもえろいな。^^
by 柏木
URL
2011-06-16 木 07:21:16
編集

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