FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

母さん、これからホテル?

2011年06月20日(Mon) 04:10:22

キキキッと、タイヤのきしむ音がして。
一台の車が、聡太のまえで停車した。
びぃーんとかすかな音がして、窓が開く。
なかから顔を出したのは、母の和代だった。
あら、ソウちゃん?おかえりなさい。
家は車の来た方角にあって、数十メートル先にかすかに軒先がみえる。
運転席の男に聡太はちらっと目をやりながら。
これからお買いもの?と言わんばかりにさりげなく、行く先を聞いている。
母さん、これからホテル?

よう。
運転席の男が、わざとらしいなれなれしさで、聡太に小手をかざして応えてくる。
よう。
聡太もイタズラっぽく笑いながら、男に応えていた。
これからホテル?
うん、そうだよ。
男はてらいもなく、情夫の息子にそう答える。
年輩だが精力家らしい彼の、ロマンスグレーの髪が、ひどくツヤツヤと輝いていた。
やるねぇ。
聡太が冷やかすように、男に応える。
ふつうに、同性の目線だった。
パパはきょうから、出張だよね?
そおね。お勉強して、待っていてね。
お母さんはわざとらしく「お勉強」に力を込めてそういうと、運転手を促している。
がんばれよー。
走り去る車に、聡太はご近所にきこえるような大きな声で手を振ると。
ちょっぴり自棄になったような顔をして、半ズボンの下のハイソックスを、勢いよく引っ張り上げた。

キキキッ。
タイヤの音がきしむ音がして、聡太の目のまえに停まっている。
三十すぎになった聡太は、背広姿の身をかがめて、わざとらしく助手席を覗き込む。
窓のひらいていたい助手席に座るのは、まだ二十代の妻である孝枝だった。
運転席にはあの男が、ふさふさとした真っ白な髪の下、血色のよいおでこをてかてかさせている。
よう。
男が小手をかざしてあいさつをすると、
よう。
聡太もまた、小手をかざしてこたえている。
これからホテル?
妻にではなく、男への問いに。
ええ、そうよ。
聞えよがしに、応える妻。
お母さん、じゅうたんのうえに、転がってる。
男はイタズラっぽく、ウィンクを投げてきた。
姑を凌辱して気絶させ、若い嫁を拉致して犯そうとしているんだね?
聡太の咎め口調は、どこか愉しげだった。
スカートの裏、ぬらぬらよ。お義母さま。
助手席の孝枝は、隣席からなれなれしく伸びてきた腕に、心地よげに抱かれながら、婉然と咲(わら)う。
またがっちゃおうかな。
あたしが留守の間だけよ。
てらいもなく受け答えする妻が、我が家の性風俗にすっかりなじんでいるようすを見届けると。
うふふふふふっ。
男ふたりは、共犯者の笑みを浮かべている。
走り去る車のけたてる砂煙に、聡太はうるさそうに目を細めると。
年甲斐もなくイカされちゃった母の介抱をしに、自宅へと足を向けた。
案外と。
父が先回りして、介抱を始めているかもしれなかった。
けれどもきっと、彼女をベッドに送り届けるのは、息子の役目。
十数年前、流儀を教えてくれた父はきっと、そしらぬ顔をしながら、部屋の外からようすをうかがうにちがいない。
父さんね、先にホテルに着いていたのよ。
あのときの母の、誇らしげな横顔が。
いまの孝枝に、二重写しになっていった。


あとがき
母と妻を、嫁姑ながら。
年配の男性にモノにされてしまう。
寝取られのひとつの理想像 でしょうか?^^
前の記事
使い古されていた妻。
次の記事
ネットおち。

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2533-c5cc4e78