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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

侵蝕される家庭~古屋家の場合~7 夜の外出

2011年07月04日(Mon) 08:01:11

その翌々日の、真夜中のことだった。
夜道をたどる、チャコールグレイのスカートスーツ姿。
夜風がさらりと、肌色のストッキングの表面を撫でた。
スカートの奥に入り込んでくる夜風が、すーすーとしてそらぞらしい。
履き慣れない靴を履いているときの、覚束ない足取りのパンプスが、
通りのアスファルトから公園の地面へと踏み入れられる。
男はひっそりと、待ちうけていた。

・・・好きにしてよ。
スカートスーツの声の主は、ほかならぬ洋祐だった。
母親の身代わりになって、母親の装いのまま襲われてやる。
口を尖らせた青年にとっては、これが最大限の譲歩らしい。
よく似合っているね。
男はしんそこのように、青年をほめ、洋祐はなぜかくすぐったくなって、もじもじしながら肌色のストッキングの脚を、差し伸べてやっている。
男のなまの唇が、ストッキングの薄い生地ごしに洋祐の脛を舐めた。

あ・・・ぁ・・・あ・・・
目のまえの視界が、ゆらゆらと揺れている。
三半器官だめになってしまったような、無重力状態のような感覚だった。
フットサルのストッキングのときよりもいちだんと露骨に這いまわる、淫らな舌。
美奈子のストッキングを、舐めくりまわしてやりたい。あのすべっこい舌触りを、くまなくたんのうしてやりたい。
男の言い草に負けた洋祐は、心をずきずき疼かせながら。
母親の装いを、身にまとっていったのだった。

ああ・・・母さんが汚されてゆく・・・辱められてゆく・・・
吸血の甘美な苦痛が、歓びにかわるとき。
足許でちりちりと破れ堕ちてゆく、美奈子のストッキングが。
ひどくふしだらに、少年の網膜を染めた。
辱められてゆく・・・辱め抜かれてゆく・・・
うわごとのように呟く声の下。
男はくいっ・・・くいっ・・・と、不気味に喉を鳴らしながら、
若い血潮を、しずかに味わっていた。

味わわれている。
そう、自覚しても。
洋祐のうわごとは、とまらなかった。
辱められたい・・・母さんを、辱め抜かれたい・・・
え・・・?
男が血に濡れた頬を、あげたとき。
洋祐は相手を正視して、唇をゆっくりと開いていった。
母さんのことを、辱め抜いてくれる・・・?
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