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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

幸福な結論 ~いとこのお姉さん~

2011年07月20日(Wed) 07:22:55

初めてだというのに、びっくりするほど落ち着きはらって。
彼女は気丈に、ほほ笑んでいた。
ブラウスの襟首を、吸い取られた血の名残りで染めながら。

ふさふさとした淡い茶髪に囲まれた、頬骨の目だった輪郭の濃い目鼻だち。
世間では十人並としか言わないかもしれないけれど。
すこしうろたえながらも一度咬まれてしまうと、あとはなりゆきにまかせてくれた女(ひと)―――

姉さん、って呼んでもいい?
遠縁の娘にあたる、その年上のひとは。
洗練されたスーツ姿で、大人びた初々しさを漂わせていた。

おイタですね。そう、軽く咎めながら。
裂けたストッキングの足許を、困ったように見おろして。
もう履けないからいいわよ と。もう片方の脚にすりつけられた唇に、応えてくれた。

ここに来る前に、親から言い含められていたという。
親からもらった血を、そんなふうに辱められなければならないことに。
彼女はさすがに、泣いたという。

その話を聞かせてくれた、二度目のときに。
鮮やかに青いスカートの下に履いてきてくれた、グレーのストッキングは。
初めてのときのやつよりも、グッと薄手で、ひきたっていた。

来週、お嫁にいくの。相手は五十すぎのひと。あたし後妻なんだ。
まるで都会に帰ると告げるときほどの、さりげなさで告げられた、衝撃のひと言。
思わず、押し倒してしまっていた。

お嫁に行けないわ。
切れたブラジャーの吊り紐をいじりながら、
俯いた面差しを優しげな淡い茶髪に隠しながら、涙声だけは、隠せなかった。

こういう方法も、あったんだ。
蒼ざめた顔色は、ボクとおなじ肌の色。
こうしたくはなかったけれど、彼女を護るにはこうするしか思いつかなかった。

いまさら人間に戻れなんて、いわないよね?
母親をたぶらかして、ボクのために連れて来てくれたひとは。
あたしにも頂戴、っていいながら。お母さんの血に酔い痴れていた。

あなたのために履いたのよ。
お母さんの足許を染める、黒のストッキングのなまめかしさに。
ついいやらしく、べろを這わせた。

いけないひとですね。ほんとう、イタズラっ子なんだからっ。
母娘できゃっきゃとはしゃぎながら、彩られた脛を踊るようにくねらせて。
まだ血の残っているお姉さんも、ストッキングの味比べに応じてくれている。
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