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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

「おとこ」

2011年07月26日(Tue) 07:53:50

お世辞にも、美人ではなかった。
体格もがっちりしていて、もっと言ってしまえば、でぶっちょだった。
吸血鬼としては血をいっぱい獲れそうなつごうのよさはあったけれど。
男まさりの性分から、不埒な意図で彼女に近づくものは、皆無だった。
琴緒という古風な名前をもっているのに。
その外見と気風の良さから、だれも彼女のことを本名では呼ばず、「おとこ」って呼ばれていた。

学校帰りに出くわして。
ひと目で喉が渇いているって、見破られて。
血が欲しいんでしょ?あたしのでもいい?って、訊いてきて。
手近な公園のベンチに腰かけて、
ハイソックス破るのは、勘弁ね。
じぶんからそういって、真っ白なハイソックスをずり降ろしていった。
たっぷりとしたふくらはぎは柔らかく、噛み応えがあって。
健康な少女は潔癖な日常を送っているのだと、生き血の香りから伝わってきた。

家まで送るよって言ったら、素直にそうしてくれる?って応えて来て。
その声がいつになく、頼りなげだったのは。
気前よく血を吸わせてくれた彼女にして、初めての失血はこたえたのだろう。
だれにでも吸わせるわけじゃないんだよ。あんたが初めてなんだよって。
自分に言い聞かせるように、言いつづけていた。

玄関のまえ、別れぎわ。
ガマンしてくれたご褒美に、やっぱり噛ませてあげるから・・・って。
ひざ下まできっちりと伸ばした白のハイソックスのふくらはぎを、差し伸べて。
好きなように、噛ませてくれた。
傷口のあたりに赤黒いシミを滲ませたハイソックスを、うえからいたぶりながら。
太めのりぶを、くしゃくしゃにねじ曲げていって。
もうっ。イタズラするんだからっ。
彼女は不平を鳴らしたけれど、思うままにやらせてくれた。

つぎの日彼女は、まだ青い顔をしていたけれど。
夕べの晩ご飯、お赤飯だった。
ちょっと羞ずかしそうに、こちらを見ずにそういって。
あのあとママとスーパーに行って。
ハイソックス安売りしてたから、一ダースも買っちゃった。
真新しい白のハイソックスを、みせびらかして。
噛んでもいいよ・・・って、行ってくれた。

週に二回も、逢ってくれるようになって。
スポーツ選手の彼女は、根性のあるところを見せてくれたけど。
かけっこはいつも、びりになっていた。

夏休みが、終わるころ。
制服の下、いつも履いてくる白のハイソックスの代わり、
いつになく、黒のストッキングを履いてきて。
ママに宿題、出されちゃった。
この夏のうちに、女になれ・・・だって。

おそるおそる組み敷いていった、たたみのうえ。
彼女は珍しく俯いていて。
ことが果てるまで、目を合わせないようにしていた。

「おとこ」と呼ばれた少女が、女になった日。
うちの晩ご飯も、お赤飯になっていた。
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