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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

北の窓辺の点景

2011年08月03日(Wed) 23:52:25

古びて黒ずんだ壁板に、赤れんがの煙突がはまり込んでいる。
真っ白に塗られた窓枠に、内側から掛けられた手が、訴えるような喘ぎを伝えている。
真っ白な女学校の夏服に、濃紺の襟首と、おなじ色の手首。
モノトーンの装いが、少女を大人っぽく、より清楚なシルエットを重ねていた。
少女の手首を覆う濃紺の袖口には、鮮やかな白のラインが一本。
なだれかかる黒髪は、女学校の制服の襟首にあしらわれた星型のマークを、ほとんど覆い隠していた。

後ろから抱きついた男は、少女のうなじを噛んでいる。
それは旨そうに、少女の生き血を啜り獲っている。
華奢な両腕が、男を振りほどこうとして。
しきりにいやいやを、くり返すけれど。
男は満足そうに、少女の二の腕をつかまえて。
白い長そでのセーラーブラウスは、いたずらに皺を広げていった。

くたり、と倒れた廊下のうえ。
黒のタイツに包まれた伸びやかな脚に。
舌舐めずりをしながら唾液をぬめらせる唇が、迫って来る。
無念そうに唇を噛んだ少女は、
男のいたぶりのままに、黒のタイツがよじれてゆくありさまを、
見まいと目をそむけながらも、ついチラチラと気にかけてしまっている。

タイツ破ってもらったんだね。今夜はお赤飯だね。
母親らしい声に、少女はだまって頷いて。
むしり取るような荒々しい掌に、黒のタイツを脱がされるままになっていた。
母さんもね、いつだかそんなふうに、タイツを盗られちゃったんだよ。
話の内容の割に、のんびりとした口調に。
少女がいつもの無邪気さを取り戻すのは、意外に早かった。

どこの家の台所でも、ある時期くり広げられる、いけない風景。
きょうはどこの娘が、彼の訪問を受けるのだろうか―――
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