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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

オフィス・プレイ

2011年08月19日(Fri) 07:38:29

ここは、オフィスの一室―――
だれもいない広いオフィスのなか、事務員の制服姿の女がひとり、黒い影に組み敷かれている。
こちらから見えるのは、淡いピンクのタイトスカート。
てかてか光る、黒のハイヒール。
そして、淡い光沢をよぎらせる肌色のストッキングに包まれた、しなやかな脚―――

組み敷いた男がふと、唇を放して、組み敷いた女を見おろした。
白のブラウスがバラ色のほとびに、チラチラと濡れていた。
ふふ・・・っ。
笑ったのは、おんなのほうだった。

お盆休みで、帰っちゃったと思っていたんでしょ。
薄い唇にさしたショッキングピンクの唇を。
女の血に濡れた唇が、ぴったりとふさいでいく。

生意気言わせたくないからって、そんな手は、ダメよ。
女はなおも、笑みを絶やさない。
男はなんどもなんども、女の首すじに唇を這わせて、
そのたびに。
くいっ・・・くいっ・・・と、喉を鳴らせて。
男が喉を鳴らせるたびに、女は、きゃっ、きゃっ、と、小娘みたいにはしゃいだ声をはじけさせる。

あ・・・
目先を変えて、足許に唇を忍ばせる男に、
あ、ダメッ!
女はタイトスカートのすそを、抑えようとしたけれど。
いちはやく、女のスカートをたくし上げてしまった男は。
てかてか光るナイロンの淡い被膜のうえから、
そのまま唇を、押しあててしまっていた。

いい舌触りだね、まりあ―――
はじめて口にした女の名を、男はいとおしげになんどもくり返しながら。
まりあ・・・まりあ・・・
そう、くり返しながら―――
もうっ、いやっ、ストッキング破けちゃうじゃないっ。
女がなかば本気で、なかばはしゃぎながら、脚をくねらせて避けようとするのを、
追いかけっこでもするように、唇で追いかけてゆく。

一日早く帰って来たのはね。
あなたと、オフィス・プレイを愉しみたかったからなのよ。

あしたは事務的なとげとげしい声と、そっけない雑踏に包まれるであろうオフィス。
おなじ場所にただよう静謐に、身を任せて。
女と男はいつまでも、
襲われるオフィス・レディと襲う吸血鬼とを、演じつづけていた。

女の名は、まりあ―――
神出鬼没にあらわれて、男の渇いたはしたない欲求に、惜しげもなく応えてゆく。


あとがき
ちょっと、触発されるものがありまして。
ひさびさ登場の! まりあでした。^^
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少年たちの献血行為
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丈の違う長靴下 ~白い皮膚たちの妖しい愉しみ~

コメント

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2011-08-21 日 03:07:19
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今朝ほど、このシリーズのお話をふたつほど、描きました。
あわせてお楽しみください。^^

「若い女が、頻繁に実家に帰るとき」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-2604.html

「若くてかわいらしいまりあくんへ。」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-2605.html

あっという間に、3拍手♪(*^^)v
あっという間に、姉妹編も♪(*^^)v
・・・で、ございます。^^
このシリーズを愛してくれて、ありがとう。
by 柏木
URL
2011-08-22 月 12:25:51
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