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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

情婦の帰宅。

2011年10月11日(Tue) 06:22:14

助手席に載せた彼女は、親友の愛妻。
さっきまで、ホテルのベッドでまぐわったあの余韻が、
まだふたりの身体になまなましく息づいている。
彼女の自宅のすこし手前、100mほどのところに車を停めて。
ここから一人で帰れる?って訊くと、
エエだいじょうぶ。
心強い返事が、かえってきた。

わざとのように。
いや、ことさらわざと。
ベッドから起きあがったそのときのままの恰好を、彼女に強いていた。
自宅を出るときには、きちんとセットされていたなまめかしい黒髪は、
結わえをほどかれ、振り乱されたままになっていたし。
誕生日に夫に買ってもらったという、真新しい純白のブラウスは、
胸もとをはだけ、ブラジャーをはずしたおっぱいを、ゆらゆらとさせていたし。
きっちりとアイロンのきいた、清楚な漆黒のフレアスカートのすそには、
俺がわざとほとばせた、あのどろどろとした精液をたっぷりしみ込ませていたし。
脛が蒼白く透ける、気品漂う黒のストッキングは、
よだれと精液をたっぷりしみ込まされた挙句、裂け目をいくすじも、滲ませていたし。

彼女の身に、なにが起きたのか。
どれほど強烈な嵐が、彼女の身体を吹き抜けたのか。
彼女の夫は、ひと目で察することになる。

ひとりで、歩いていくわ。
彼女は怖れ気もなく、自分からドアを開けて。
じゃあね♪
小手をかざして、手を振って。
身を乗り出して、頬っぺにキスをしてくれて。
俺はお返しに、静脈の透ける白いもち肌におおわれた豊かなおっぱいを、
ぎゅうっと抓ってやった。
彼女はちいさく叫ぶと、
もうっ。
俺を軽く、ひっぱたいて。
それから打って変ったように礼儀正しく一礼すると、
ハンドバックを提げて、地面に立った。

すたすたと、夫の待つ家をめざして、あともふり返らず歩いてゆく女。
見つめる窓辺には、彼が憩っているであろう灯り。
ストラップのはずれかかったパンプスが、足を運ぶたびにかすかに脱げかかって、
薄黒いナイロンを滲ませたかかとが、見え隠れしていた。

鳴らしたインターホンに、かがみ込むようにして帰宅を告げて。
出迎えた夫は、乱れ切った彼女のなりを目にして、
ちょっとびっくりしたように、立ちすくんだけれど。
すぐに門の鍵をあけて、彼女を抱きかかえるように、迎え入れて。
門に施錠をすると、心を込めた優しい抱擁に、彼女を包み込む。
さっき俺と交わした激しさとは裏腹の、優しい優しいキスを与えて。
彼はこちらを見るともなく視線を投げて。
俺は向こうを見返すともなく、視線を交えて。
夫が妻を促して玄関のドアの向こうに消えるのを、
さいごまで見届けると。
切ったエンジンをふたたび入れて、
ブゥーンと、聞えよがしなエンジン音をとどろかせ、其処を駈け去った。

親友が連れてきた妻に、ひと目惚れをして。
隠しだてすることなく、ためらいもなく、
親友に面と向かって、彼の合いサイトの交際を申し込んでいた。
きみの奥さんと、姦りたいと。
狂気の沙汰と片づけることもなく、彼は真顔でさいごまで話を聞いてくれて。
一発俺をぶん殴ったあと、ちいさな声で応じてくれた。
彼女にすすめてみる・・・と。

幾人もの人妻を往生させてきた俺にとって。
たっぷり与えられた誘惑の機会をものにするのは、造作もないことだった。
数ヵ月後、貞淑だった彼女は羞じらいながら、
ドライブに誘った帰り道、名もないドライブインのベッドで、
夫にだけしかゆるさかなった肌身を、俺の前にさらけ出していた。
最愛の妻の貞操をプレゼントしてくれた親友は、
俺が得々と話す以前に、妻から報告を受けていて。
照れたような笑みを浮かべながら、おめでとうって言ってくれた。
激しかったんだって?
つけ加えられた言葉の端に、かすかな嫉妬を滲ませながら。

夫を通して、交際を申し込んで。
夫経由で、デートに誘って。
彼女は誇らしげに、
主人はこころよく送り出してくれたわ。
助手席に乗り込んでくるなり、そういうのだった。

いまごろは夫婦のベッドのうえ、熱いまぐわいが交わされているのだろう。
そこから先の想像を吹っ切って、俺は思い切りアクセルを踏んだ。
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