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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

二度おいしい?

2012年01月03日(Tue) 08:52:46

ミキヤさん、お友だちお見えになったわよ。
ママの声で、目が覚めたボクは、玄関のほうからする声で、だれが来たのかを察しをつけて、
あわててたんすの引き出しをあけていた。
いけない。ハイソックスの買い置きをママ忘れていたんだ。
引き出しのなかにあるのは、濃紺のソックスが一足だけ。
デニムの半ズボンの下、ボクは長めのソックスを目いっぱい伸ばして履くと、
ばたばたと勉強部屋を飛び出した。

出会いがしらに、弟のシュンジと鉢合わせをした。
シュンジは白地に赤と青のラインが入った、スポーツハイソックスを履いている。
借りちゃおうか?って思ったけど、弟のやつではどのみち寸足らずなので、
「オイ、行こうぜ」とだけ声をかけて、ふたりばたばたと階下へと降りていった。
客間に座って待っていたのは、村に来てから仲良しになったツヨシにケンタ。
ふたりとも、おなじクラスにいる吸血鬼だったのだ。
いつも血が足りなくなるとこうやって、同級生の家をまわって、血をもらっているのだった。

いつも悪いね。
口数のすくないツヨシは、ボクのことがお目当てだったらしい。
あとからうちの父さんも来るからさ・・・
遠慮がちにいったのは、ママがいつになくねずみ色のストッキングなんか穿いていたのが目に入ったから。
さっそく、始めよっ。
ケンタがノリノリに立ち上がったのは、きっともう喉がからからだったからだろう。

あらあら・・・
お茶を淹れてくれたママの声をしり目に、男の子四人は隣の和室に踏み入れていて、
血を吸われるほうは、腹這いになって。
血をもらうほうは、その足許にのしかかってくる。
ケンタは弟のライン入りハイソックスのふくらはぎに。
ツヨシはボクの濃紺のソックスの足許に。
獣じみた熱い呼気を、よぎらせてくる。

長めのソックスを引き伸ばしてくれて・・・
ツヨシはこういうの、悦んでくれるたちだった。
「予定外だったから用意はしてなかったけど、目いっぱい歓迎するよ」という意味にとってくれたらしい。
隣では早くも、ケンタが弟のハイソックスの白い生地に赤黒い飛沫をほとばせながら、
それは旨そうに、血を啜り始めていた。
ボクの足許にも、吸いつけられた唇から洩れてくる唾液が、ソックスの生地越しにじっとりと・・・

そこで思わず、はっとなった。

夢だったんだ―――
ミキヤさん、お友だちが遊びに来たわよ。
ママの声だった。
玄関口には、ツヨシとお父さんの声。
そういえば弟のやつ、ケンタとサッカーしに行くって言っていたっけ。
まさに正夢。
でも、二度おいしいかも。。。
ツヨシとお父さんのため、とっておきのライン入りハイソックスの真新しいやつが一足たんすに入っているのを思い出して、
ボクはいいようもない安堵を覚えていた。
どうせ這いまわるふたつの唇の下、びりびりと噛み破られちゃうんだけど。
でもどうせなら、目いっぱい破いて、愉しんでもらいたいかな。
ママはたぶん、ボクのすぐ横に、よそ行きのスーツ着たまま転がされちゃって。
ツヨシの父さん相手に、「もう・・・いけませんわ」って言いながら。
ねずみ色のストッキングを、ブチブチと噛み破られてしまうのだろうか。


あとがき
某所で日記を描いた後にしては、いいピッチですな。^^
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