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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

想い出ばなし ~マーチのあとは~

2012年01月15日(Sun) 08:54:54

小学校六年生の秋、女子はクラスごとにグループを作りましてね。
村の通りを行進することになっていたんです。
ほら、えーと、なんていいましたっけ。
そう。あのころはたしか、鼓笛隊って、古くさい言い方をしていましたね。
みんなおそろいの、赤のベレー帽に赤のシャツ、真っ白なひらひらスカートに、ハイソックスは白でした。
そのかっこうで、行列を組んで。
学校の周りの住宅街から、駅前のちょろっとした商店街、さいごは刈取りの終わった田んぼのあぜ道を通って、学校に戻るんです。

まあ、それだけならふつうの学校行事なんですが。
そのあとがありましてね・・・
村の衆がひそかに、女の子たちの品定めをやるんです。
マーチが終わるころにはいつの間にか、人選が済んでいるらしくって。 苦笑
どの子にはどこの爺さま・・・って、ちゃんと割り振りがあるんです。
ええ、全員じゃないんです。ごく一部の限られた子たちです。
爺さまたちはだれもが―――血を吸う衆って呼ばれていましたね―――そう、村に棲む吸血鬼なんです。
それで、行進が解散になると、お目当てに当たった子たち以外は家に帰されまして。
年上の男子が、先導して、学校の裏手にある空き家に、残った女の子たちを連れて行くんですね。
たいがいは、残された子たちの兄とか、いとことか、係累のものたちなんです。
女の子たちの血を吸おうとして爺さまたちが待ち構えている空き家まで、
妹とか、稚ないいいなずけとかを、連れて行く係りなんです。

わたしが務めたのは、妹のときでした。
赤のベレー帽の下、おさげに結ったふさふさとした黒髪を揺らしながら、
両脇のお友だちと笑いさざめきながら、
真っ白なハイソックスも眩しい伸びやかなふくらはぎを見せびらかすようにして、
大またで、歩みをそろえていくんですな。
まだ子供だ・・・って、とうぜん思っているんですが。
ちょっと壮観でしたね。

引率する男子のなかでは、中学三年生だったわたしが一番年上だったので。
何されに行くのか、みんなわかっているよね?
わたしはなるべく明るい声で、女の子たち―――その日は3人でした―――に話しかけました。
えー・・・。
いちばん背丈のある美奈子ちゃんという子が、口許に両手をあてながら。
あからさまに口にしたものか、ちょっぴり言いよどみながらも。
おじ様たちに、血をあげるんだよね?
ちゃんと全員が、親から言い含められているのです。

空き家にあがると、爺さまたちは手を取るようにして、わたしたちを迎え入れてくれました。
男子も含めて皆、孫くらいの年かっこうですからね。
だれもが顔見知りですから、血を吸う・・・といっても、そうむごいことにはならないのです。
「おやぁ、君枝ちゃん来てくれたんだね」という感じで、
ちょっとの間あいさつのやり取りがありました。
ええ、君枝ちゃんというのが、妹のことでした。
もうひとり、理香子ちゃんという子はいちばん小柄で目がぱっちりしていて、
小麦色に陽灼けした肌がとてもみずみずしい子がいました。

ひとしきりごあいさつが済みますと。
じゃあ、男の子たちは、帰んな。きょうはごくろうさん。
いちばん頭だった村の顔役の爺さまが、わたしたち男子に引導を渡すように、そういうと。
男子三人は神妙な顔をして、それぞれ自分のエスコートしてきた女の子たちのほうを、
ちょっと気がかりそうに振り返り振り返りしながら、部屋を出てゆこうとしました。
玄関まで送ってくれた、爺さまのなかではいちばん年下の錠三さんが、
わたしたちにこっそりと、耳打ちをするんです。
―――お前ら、素直に帰ってもええが、覗いていっても構わねえだぞ。
悪魔の蜜のような囁きでした。
だれもが鼓膜を毒液に浸されたように顔を見合わせると。
俺・・・残る。
ひとつ学年が下のユウイチくんは、俯きがちになってそっとわたしにつぶやきました。
もうひとりのコウゾウくんもどうやらそのつもりになったらしく、足を止めています。
わたしですか?ええ、もちろん答えは決まっています。

さぁ~、こっちへお出で。
顔役氏がちょっと強引に引き寄せたのは、お目々のぱっちりした理香子ちゃんでした。
いちばん美人の子が、顔役のものになるのを見て、
付き添い役のユウイチくんが、ちょっぴり顔をしかめています。
こっちさ、来いや。
コウゾウくんが連れてきた、いちばん上背のある美奈子ちゃんも、
泰助さんという爺さまに、我が物顔に手を引っ張られていきます。
そして、妹の君枝の相手になったのが、さっきわたしたちに声をかけてくれた錠三さんでした。
上っ面はまるで、孫をあやすように抱きかかえながら。
爺さまたちの赤ら顔は、いやらしいものがぎらぎらと、脂ぎっていました。

上背のある美奈子ちゃんを引き寄せた泰助さんは、よだれを垂らさんばかりにして、
きりっとした鼓笛隊のユニフォームに包まれた華奢な体つきを、ぎゅうっと抱きすくめていきましたし、
いちばん美人の理香子ちゃんは、小麦色に陽灼けした頬にちょっぴり怯えをよぎらせながら、
ごま塩頭の顔役氏に首すじを吸われていったのです。
妹の君枝はというと、おさげ髪を揺らしながら、錠三さんのおひざの上にお尻を乗せて、
背中越しに巻きつけられた猿臂に、真っ赤なTシャツの襟首を、それは露骨に押しひろげられていきます。
空き家に留まって覗いてみる。
爺さまに誘われるままにそんな選択をしてしまったわたしたちは、今さら後戻りするわけにもいかないで。
気まずそうに、顔を見合わせるばかり。
困惑したしかめ面になって見合わせた顔と顔。
やっぱり、やられちゃうんだよ・・・
そう顔に書いてありました。

きゃっ。
ちいさな叫び声をあげて、真っ先に柳眉を逆立てたのは、上背のある美奈子ちゃんでした。
ストレートに垂らした長い髪が肩に乱れかかって、ひどくなまめかしく映りました。
まだ薄い胸を露骨にまさぐられながら、首すじに飢えた牙を埋められてしまったのです。
必至になって身を引き離そうとするのを、爺さまは細腕をねじ伏せるようにして抵抗を奪っていって、
聞こえよがしにゴクゴクと喉を鳴らして、美奈子ちゃんの血をむさぼっていきます。

あー・・・
すぐ隣で、美奈子ちゃんの付き添い役だったコウゾウくんが、かすかなうめきをあげました。
しっ!
男子のなかでいちばん年上のわたしは、とっさにコウゾウくんをたしなめたものですが、
視線は抱きすくめられたまま鼓笛隊のユニフォームをもみくちゃにされてゆく妹にクギづけです。
いちばん隅にいるユウイチくんにしたって、
目を見張るほど美人のいいなずけをもてあそばれて、冷静でいられるわけがありません。
ジリジリとした焦りが、こっちにまで伝わってくるようでした。
コウゾウくんとわたしの場合には、連れてきたのは妹なのですが。
ユウイチくんの家ではもうそんな年頃で、もう結納をすませてしまうことになっていたのです。
妹のいない子は、いいなずけを連れてくる。
きっと彼のお父さんも、あのきれいなお母さんをそのように連れてきたに違いありませんでした。

女の子たちは押し倒されて、だれもが細いうなじを脂ぎった分厚い唇に含まれてしまっていて、
チュウチュウ。。。
キュウキュウ。。。
ごくり。。。ごくり。。。
息を迫らせておびえる女の子たちの気持ちを逆なでするように、
露骨な音を立てて、生き血を吸い取っていきました。
いちばん美人の理香子ちゃんは、村の顔役相手に組み伏せられながら。
ぱっちりとしたお目々をいっそう大きく見開いて、眉をしかめながら吸血されていきましたし、
上背のある美奈子ちゃんは、逆に目をギュウッと固く閉じて、なにも見まいとするように、痛みと屈辱をこらえているようでした。
いちばんさいしょに様子がかわったのは、妹の君枝だったのです。
あっ、おじ様っ。だめ・・・くすぐったいっ。
出し抜けに、はしゃいだような笑い声をたてたのでした。

えっ??
ふたりの女の子はいちように君枝を振り返って、
君枝ちゃんっ、だいじょうぶっ!?
戸惑うような声をあげたのもつかの間―――
あ~っ。
つぎにはしゃぎ声をあげたのは、理香子ちゃん。
ぱっちりとしたお目々をこんどはギュッとつぶって、整った目鼻を笑み崩れさせながら、
白のハイソックスの脚をばたつかせて、くすぐったそうな笑い声をたてたのです。
ひと呼吸おいて、いちばん羞ずかしそうにしていた美奈子ちゃんまでもが、
やだ~っ!
3人のうちでだれよりも大きな声をあげて、
やっぱり白のハイソックスのふくらはぎを、ばたばたさせていったのです。

発育の良いむっちりとした肉のついた、妹のふくらはぎが。
もじもじと、そしてこらえ切れなくなったようにじたばたと、決まり悪げに摺り足をはじめるのを、
わたしは声もなく、見守っているしかありませんでした。
ひざ下までぴっちりと足許を引き締めていた真っ白なハイソックスは、ずり落ちかけていて、
摺り足をくり返すたびに、ジリジリとたるみを拡げていくのです。
毒がまわったんだ・・・
いいなずけの羞ずかしい有様を目の当たりにしたユウイチくんが、暗然とつぶやきました。
そう、吸血に馴れた3人の少女は、いまや嬉々として、生き血を吸い取られてゆくのでした。

爺さまたちとすっかり仲良くなってしまった少女たちは。
うなじに這った唇から解放されると、ていねいに抱き起されて。
あたしの血、おいしかった~?(理香子)
ひどーい。貧血ぅ。。。(君枝)
もう・・・やだなぁ~・・・(美奈子)
などと、口々にいいながら、乱れた髪を思い思いに掻きのけています。
ねっとりとした上目遣いは、もう子供の目つきではありません。
血を吸われることで、大人の女になりかけた少女たち。
さっきまで人形のように、引率されるがままにあとをついてきた女の子たちとは、まるで別人になってしまったようでした。

ちょっとのあいだ、荒くなった呼吸を鎮めるように、男も女もその場に座り込んで、息を整えていましたが。
爺さまたちが真っ白なハイソックスにあからさまな関心を示しているのを察すると、
女の子たちは、ずり落ちかけた真っ白なハイソックスを、思い切り引っぱり上げて。
惜しげもなく、咬み破らせていくのでした。
ふくらはぎを噛みたがっている爺さまのために、妹の君枝は鼓笛隊のユニフォームのまま腹這いになって、
肉づきたっぷりの足許をくるんでいるハイソックスの上から、よだれの浮いた唇を吸いつけられていきましたし、
健康に陽灼けしたお目々ぱっちりの理香子ちゃんは、部屋の隅っこにぺたんと尻もちをついたまま、
引き伸ばしたハイソックスの内ももを、チュウッ・・・と吸われていきましたし、
見るからに細身の美奈子ちゃんは、自分の身体の倍はあろうかというほど逞しい爺さまに抱きすくめられるまま、
鶴のようにか細いうなじをもう一回えぐられて。
気絶するほど血を吸い取られてしまうと、爺さまはなおも許さずに、ハイソックスの足首にじんわりと、唇に浮いたよだれをしみ込ませていったのでした。

男の子たちは、もうすっかり目の色を変えてしまっていて。
けれどもだれもが、股間にてをあてがってしまっているのが、はた目には滑稽だったかもしれません。
あんときお前、あそこ抑えていたよな?
そういうお前だって・・・
ちょびっと、洩らしちゃったっけ・・・
内輪だけになるといまだに、あのときのことを思い出して、昂ぶりを新たにするくらい。
身近な女の子たちが放ちはじめた稚ない色香に、だれもがすっかりクラクラとしてしまったのです。

いちばん美人だった理香子ちゃんは、卒業式の謝恩会の席で、顔役氏に処女を捧げてしまいました。
ほんとうは、中学にあがるまでは待つ約束だったのですが。
顔役氏のほうで、ガマンできなくなっちゃったみたいで。
事前に理香子ちゃん本人の家と、ユウイチくんのところにまで、あいさつに出向いたということでした。
みんなでお紅茶にケーキを食べようというときに、爺さまたちが闖入してきて、
晴れ着に着飾った少女たちが、目の色を変えた好色な吸血鬼どもに思い思いに吸血されるなか。
いっしょにいたいいなずけのユウイチくんのまえで、むしり取られるようにして、
スカートの奥をまさぐり尽くされてしまったのです。
恥辱だ~。
そのときユウイチくんは、そう叫んだといいますが。
どうやら、まんざらではなかったようです。
強制されてるんだ・・・って、言いながら。
情事の場に呼び出されたいいなずけと連れだってエスコートする彼は、ちょっぴり誇らしげでしたから。

妹の君枝は、中学の入学式の帰り道で。
目当てにしていたあの錠三さんが待ち構えていて。
道端の草むらに引きずり込まれて、処女を散らしていきました。
そのときの介添えはもうわたしではなくて、べつの男子でした。
ええ、いまの妹婿ですよ。
そうなるまえに、すっかり気に入られてしまった白のハイソックスを、なん足爺さまに咬み破らせていたのでしょうか?
妹婿にバトンタッチするまでだけでも、軽く1ダースは越えていましたね。
秋から冬の、ほんとうにつかの間のあいだだったのですけれど。
でも、わたしもユウイチくんのことは笑えません。
白のハイソックスの上から、ふくらはぎの発育の良さをめでるように押し当てられた唇が、それは心地よげにうごめいて、妹の健康な血液を旨そうに吸い取ってゆくありさまに、いつも見とれてしまっていたのですから。

上背のある美奈子ちゃんは、痩せっぽちだったので。
なじんでしまった爺さまにお誘いを受けるたび、貧血を起こしていましたが。
それでも割り振られた爺さまのお邸通いをさぼることなく続けていました。
さいごまで声をあげなかった、羞恥心の高い彼女のことを、爺さまはたいそう気に入ったらしくって、
お声がかかるのはどの女子よりも多かったのです。
体調がととのわないときには、お母さんが付き添って、足りない分の血は、身代わりに吸わせてやったりしていまして。
わたしまでもが・・・何度となく巻き込まれたものでした。
はい、その美奈子ちゃんが、いまのわたしの家内なのです。
美人の理香子ちゃんが、小学校の卒業式の謝恩会で。
妹の君枝が、中学の入学式の帰り道で。
惜しげもなく散らしてしまった純潔を、彼女が初めて許そうとしたのは、もう高校を卒業するころでした。
おくてだった美奈子ちゃんも、ええ身体つきになったのぅ。
初めて美奈子の血を吸った爺さまが、目を細めて。
前開きのセーラー服をはだけて、ブラジャーの外れたおっぱいをあやすように可愛がりながら。
めくれあがったプリーツスカートからにょっきり覗く、つややかな肉づきを帯びはじめた太ももに、もう片方の掌を我が物顔に這わせるのを。
わたしはドキドキしながら、見守っていました。
婚約者のまえで見せつけてしまった痴態を、いまさら羞じらうかのようにべそをかいている彼女の、頬を伝う涙をハンカチで拭ってやりながら・・・


あとがき
長い。長すぎる。。。^^;
みんなもう、読んでいないよね~? 苦笑
前の記事
想い出ばなし~藁まみれにされたハイソックス~
次の記事
珍しく、受け売りです。

コメント

朝から笑ってしまいました
読んでいくうちに感情移入してきたところでまさかのお預け……
それでももう一度最初から……と思う辺り、私も訓練されてきたんでしょうか^^

このおはなしでもそうですが、閉鎖された村社会だったらこういった吸血鬼は居そうですね
むしろ親や年長者たちは「吸血=成人の義」として積極的に受け入れているように見受けられます。
都会では(最初は)受け入れ難いものという様子と好対照ですね。
by ghosx
URL
2012-01-15 日 09:33:58
編集
>ghosxさま
さっそくのご一読、ありがとうございます。
閉鎖空間というスポットは、秘密が保たれやすいので。
仰る通り、吸血鬼が棲んでいる可能性はあると思うのです。

都会のかたは・・・
>(最初は)
というくだり、どきりといたしました。
さすがに、心得ていらっしゃいますね。
(^^)
by 柏木
URL
2012-01-15 日 13:59:35
編集

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