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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夫婦ながら。

2012年02月17日(Fri) 06:10:14

ちゅうちゅう・・・ちゅうちゅう・・・
傍らにうずくまる妻に、おおいかぶさっている男の唇の下。
さっきまでわたしの皮膚の上に洩らしていった、あの妖しい音を。
妻の素肌のうえに、しみ込ませていた。

首すじに埋め込まれた妖しい疼きを、照れ笑いにまぎらせて。
ソファからすべり落ちて尻餅をついたわたしは、
脛の半ばまでずり落ちた薄いストッキング地のハイソックスを、
けだるそうに、引っ張り上げた。
薄黒い生地に、あざやかに走った裂け目が。
彼の噛みっぷりのよさを、ありありと思い出させてくれた。

鋭利な牙の切れ味のよさを、妻の素肌で試しながら。
男はなにごとか、妻に囁きながら。
いやいやを繰り返す妻の、うなじや胸元に、
これ見よがしに牙をきらまかせては、
ずぶり、ずぶりと、着衣のうえから食いついてゆく。

わたしのときには、ほんの数分で。
身体のなかが空っぽになるくらいの血を、吸い取った男は。
妻のほうは、時間をかけて愉しむつもりらしい。
不覚にも勃ってしまったわたしの前。
ふくらはぎにずぶずぶと埋め込まれる牙に、
薄手の肌色のストッキングが、チリチリに噛み剥がれていくありさまを。
わたしも妻も、息を呑んで見つめつづけていた。
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時間をかけて。
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婚礼の席は、商談の場。

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