FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

帰宅。

2012年03月15日(Thu) 07:33:29

わたしの血を、さいごの一滴まで吸い尽くそうとしたとき。
男は言った。

あんたがつぎに帰宅するとき、飢えないですむように・・・
奥方を調教しておくからな。
その代わり・・・
そのときに奥方はきっと、もはや喪服をまとっていないだろうけれど。

志津子はそんなに浮ついた女ではない。
わたしはそういい続けながら、視界を昏くしていった。

一週間後。
迎え入れてくれた妻は、こざっぱりとした白のブラウスに、紫のタイトスカート。
栗色に染めた肩までの髪は、お嬢さんみたいに緩やかにウェーブしていた。
人目につかないうちに、早く・・・
性急にわたしのことを引っ張り込んだ腕は、そのまま背中にまわり、
わたしたちはひさしぶりの抱擁を交わしていた・・・

喉が渇いているんでしょう?
自分から倒れ込んだベッドのうえ。
妻はさりげなく、栗色の髪を掻きのけて。
豊かな肉づきのうなじを、あらわにした。
そこには赤黒く爛れた噛み痕がふたつ、綺麗に並んでいた。
きっと、いつもこちら側の髪を、掻きのける癖がついたのだろう。
わたしはあえて反対側の首すじを、噛んでいた。

う・ふ・ふ。
嫉妬した?
背中をくまなく撫でまわす腕が、まるで頑是ない子供をあやすようだった。
唇からもたらされてくる、うどんみりとした血液のぬくもりが。
わたしをただひたすらに、夢中にさせていた。
脚も、噛む?
さらけ出された紫のスカートの下、喪服を脱いだ妻は、まだ黒のストッキングを穿いている。
薄墨色に染まった、なまめかしい脛に唇を這わせると。
その唇を、薄手のナイロンのなよなよとした感触が、妖しく浸していった。
もう・・・1ダースくらい、あのひとに破られちゃった♪
あっけらかんとした妻の唇に、わたしは激しく発情をくり返していた。

たまに出かけるわね。
あのひとと逢うときには、真っ赤なスカート穿いていくの。
あなた、妬きもちやかないでね。
留守の時のめんどうは―――佳代に言い含めてありますから―――
こともなげに口にした娘の名を、わたしが虚ろに反芻すると。
あの子はまだ未経験だから・・・あなた優しく教えてあげてね。
イタズラっぽく笑んだ頬が、妖しい輝きをよぎらせていた。

知ってる?お隣の奥さんは、まだ喪服を着ているのよ。
もう、ご主人をちゃんと、迎えているころだけど―――
でもね、あたしといっしょなの。
ただ、お相手のかたが、喪服がお好きなんですって♪

どこまでもイタズラっぽく、言葉でわたしを翻弄する妻を。
わたしは何度目か床に押し倒して。
首すじには、牙を。
ショーツを剥いだ股ぐらには、もうひとつの牙を。
熱く熱く埋め込んでいった。
いままで目にしたこともないガーターストッキングを装った妻は。
これなら、穿いたままできるでしょう?
もの慣れた物腰で、むき出しの毛脛に、淡いナイロンストッキングのふくらはぎを、絡みつけてくる。
前の記事
目の毒。
次の記事
異装届。

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2781-caf71fc2