FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

初対面

2012年04月29日(Sun) 08:16:05

この村では、どこの奥さんがどこのだれの相手をするのかが、だいたい決まっています。
村では指折りの旧家の息子であるわたしなども例外ではなく、それは結婚する前から決められていました。
村に棲みついた吸血鬼を、三人も相手しなければならないのです。
母は二人。妹も、中学に上がってからはずっと、ひとりかふたりを相手に、血を吸われつづけていたのです。
そういうことですから、跡継ぎ息子の結婚は、我が家では喫緊の課題、というわけでした。

花嫁候補に選ばれたせつ子さんは、ねずみ色の格子縞のスーツに身を固めて、ご両親に連れられて初めて家にやってきました。
礼儀正しく、明るい性格で、申し分のない花嫁でした。
なによりも、吸血鬼たちの食欲を満足させるに十分な、豊かな肉づきの体つきをしていたのです。
ご両親も、そういう我が家の事情を知って、娘をわたしに嫁がせるおつもりなのです。
かれらの家は、直接吸血鬼の相手をする家ではありませんでしたが、事情はよく心得ている家の方々だったのです。

その場で結納が交わされますと、座に加わっていた吸血鬼氏に、お披露目がされます。
せつ子さんは、わたしに謝罪するような視線を投げますと、
座布団のうえで座りなおして、ふつつかですが・・・と、三つ指をついて応接しました。
透きとおる肌色のストッキングに包まれた豊かなふくらはぎが、眩しかったのをよく憶えています。

ええ、もちろん。
その場で初吸血が、おこなわれました。
一同が退去しますと、わたしだけが隣室に残されまして。
ちゅうちゅう・・・ちゅうちゅう・・・
いやらしいほど露骨な音が洩れてくるのを、耳をふさぐことも許されずに、小一時間ほども、聞かされつづけていたのです。

ショウイチさんが隣にいてくださったから、心強かったですわ。
せつ子さんは母にそういって、にこやかに笑いながら、首すじにつけられた咬み痕を指さしました。
アラ、綺麗ね。よくお似合いですよ。
母は同性としての称賛をせつ子さんに投げかけますと、わたしのほうを振り返って。
身持のよろしい娘さんだって、仰っていらしたわ。
処女の生き血がお好みですから、祝言までは間違いがあってはいけませんからね。
母の顔に戻ってはいるものの、後れ毛のほつれを隠せない母。
そう、花嫁を襲ったあと彼は、夫婦で居合わせた母を襲って、そちらの望みも達していったのでした。

つぎは、せつ子さんの番ですよ。
同性同士、つうじるものがあるのでしょう。
せつ子さんはそのときだけは、わたしのほうは見もせずに、「ええ」と応えただけでした。
前の記事
閉校。
次の記事
妻の貞操 宅配サービス(夫同伴つき)

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2810-b25b59bf