FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

いけないお誘い

2012年05月13日(Sun) 05:46:00

公園のいちばん隅のあずま屋に、一人でお出で。
だれにも気づかれては、いけないよ。
そうそう。
服は、学校の制服にしなさい。
そのほうがふだん着よりも、オトナっぽく見えるから。
それからね。
白のハイソックスを履いてくるのだよ。
真新しいのでも、履き古しでも、構わないから。
いつも学校に履いていく、無地のやつがいいな。

そんな小父さまのお誘いのままに、貴美子はひっそりとやって来た。
いつも学校帰りに通り抜ける公園に、なぜか足音まで忍ばせて。

縮小加工111008 113 web


目のまえに現れた小父さまの息遣い。
ちょっといつもと、違っていた。
貴美子のすぐ脇に、にじり寄るようにして腰かけた、あの素早さも。
かなりいつもと、違っていた。

すぐそばにいる小父さまが、ふだんの小父さまではなくて。
獣が小父さまに化けているような。
小父さまが獣の正体をさらけ出しているような。
けれども秘密を共有するこの狭い空間にかもし出される不思議な雰囲気が。
貴美子をちょっぴり、大胆にさせていた。

いつもならちょっとしたことにでもすぐに怯えて、固まって立ちすくんでしまう貴美子なのに。
きょうの彼女は、いつになく多弁だった。

「こんなところに呼び出して、いったいなんのご用かしら・・・?」
わざとのように、小首をかしげて。
そんな姪娘の目線に応えて、小父さまは席を起って、やおら足許にかがみ込んできた。

加工111008 117 web

「アッ、なにするの!?」
ちょっとだけ甲高くなった声のトーンを途切らせたのは、小父さまではなくて、貴美子じしんのほうからだった。
乙女らしい羞恥心が、そうさせたのだった。
小父さまの言いぐさは、直截的だった。
―――貴美子の脚が吸いたい。
―――ハイソックスの脚に、イタズラしたい。
―――いいよね・・・?^^
小父さまは余裕たっぷり、あくまでもイタズラっぽく、ほほ笑んでいる。
「やだわ・・・っ。あんまりひどいイタズラ、しないでね・・・」
潔癖な言葉つきとは、裏腹に。
貴美子の声は、なぜか弾みを帯びていた。

ぬる・・・っ、と這わされた、唇の下。
ふくらはぎのなだらかなカーブに沿ったハイソックスのリブが、じりじり、グネグネと、ゆがめられていった。
熱っぽく吸いついた唇が分泌する唾液が、しなやかな真新しいナイロン生地を、じわじわ、ぬるぬると、濡らしていって。
初々しい血潮の脈打つ皮膚の奥にまで、しみ込んでいった。

―――貴美子のハイソックスは、美味しいね。
―――ときどきナイショで、愉しませてくれないか?
そんないけない小父さまの誘惑に。
少女はなぜか、無言でうなずいてしまっている。

縮小加工111008 130 web

いっぱいイタズラされてしまったあと。。
少女はずり落ちたハイソックスをきちっと引き伸ばして、
素知らぬ顔で、あずま屋を離れた。
あたりはいちめんの、透きとおる風。
少女は風の彼方へと、駈け去っていった。
足許にしみ込まされた唾液のなま温かさを、振り払うようにして。



【後記】
これは、以前描いたお話の翻案です。
「あずま屋」(2011年11月3日アップ)
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-2686.html
画像は、べつのところでも使っています。
「気がつくと、そこは秋の景色・・・」(2011年11月17日)
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-2672.html
どうにも気になるプロット・画像たちなので。^^
あっ、でも過去話へのコメント・拍手は、いまのところ皆無です。 爆
前の記事
布団のなかの戯れ
次の記事
姫君

コメント

あぁ・・・・
ため息をついてしまいました。

いいですねえ。
おじさまは、こんなのに我慢できなくて。

後ろからダッコして、まだ固いつぼみを
そっといらってやる・・・・・
なんて無粋なことは、
してはいけないんでしょうね
(笑)
by くろす
URL
2012-05-13 日 19:59:49
編集
> くろす様
いつも感想を、ありがとうございます。
このところすっかり、コメがなかったもので。
(^^ゞ
とても嬉しいです。

じょじょに。
なんでしょうね。きっと。
初会は、脚を舐めるだけ。
それも、さいしょは靴下を通して。
やがて相手が慣れてくると、靴下をずり降ろして素肌のうえから。^^
そのうちきっと、だんだんとエスカレートしていくのでしょう。
どうも初手のフェチな戯れに、とてもコアに執着する柏木だったりするのですが。^^;
by 柏木
URL
2012-05-14 月 17:13:40
編集
ご無沙汰しました
すっかりご無沙汰してしまいました。
相変わらず精力的な更新に、敬服します。
こちらは、なにやかやと自分に言い訳をして、更新も停滞がち。やっと、今のストーリーも終わりに近づきました。
足かけ2年、前のストーリの続編のようなものなので、自分でも呆れるほどの時間が経ってしまいました。

これが終わったら、また新しいストーリーを始める予定です。
その際は、相変わらず応援くださいますよう、お願いいたします。
by masterblue
URL
2012-05-15 火 17:52:11
編集
>masterblueさま
おひさしぶりでございます。
こちらこそ、ご無沙汰になってしまいました。
いえいえこちらも、更新ペースもガクンと凋落。
お話の質も更新ペースなみに落ちてやしないかと、気がかりなこのごろです。
(^^;)

時折拝見に伺っておりましたが、ロングランだなあとは思っておりました。
すでに2年経っているのですね。
貴ブログでコメントすることかもしれませんが、貴子夫人の落ち着き先も、ようやく見えてきたようですね。

すでに次回作も視野に入れていらっしゃるとのこと。
頭が下がります。
どうぞこれからも、よしなにお付き合いくださいませ。
by 柏木
URL
2012-05-16 水 20:31:57
編集

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2818-226d1a1e