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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

お前の脚、いつ噛んでも太いな。

2012年05月30日(Wed) 07:30:01

隣の席でいっしょにテレビを見ていた妹の紗枝に、リョウタはふと声をかけた。

そのハイソックス・・・

え・・・?

怪訝そうにこっちを振り向いた紗枝は、自分の足許を目をやった。
学校の制服のままだった紗枝は、濃紺のスカートの下に、真っ白なハイソックスを履いている。

あー、新品だよ。いまおろしたやつ。

そう。

ちょっとだけ黙ったリョウタは、おかしいな?とふと思う。
紗枝は学校帰りだった。
制服を着替えないのに、どうしてハイソックスだけ替えたのだろう?
紗枝は兄が吸血鬼なのも知っているし、
首すじだけではなくて、ストッキングやハイソックスを履いた女の子の脚から血を吸うのが大好きだということも、兄妹のあいだでは、もうばればれになっている。

テレビつまんないからさ・・・

え・・・?

小首をかしげた紗枝は、つぎの瞬間、「きゃっ。」と悲鳴をあげた。
リョウタにいきなり、白のブラウスの腕をつかまれたからだ。

「喉渇いた。血を吸わせろ」
「ちょっとー、兄ちゃん強引だよぉー」
階下のリビングから、兄妹の声が重なり合うのを耳にして、夫婦の部屋で読書中だった母親はふと顔をあげたけれど、すぐにまた、自分の世界に戻っていった。
どうやらふたりは身体をくっつけ合うようにして階段を昇ってきて、両親の部屋の前を素通りして娘の部屋に向かうらしい。

ちょっとだけだよ。あんまりしつこいと、貧血になっちゃうからねっ。

ふてくされたように畳のうえに腹這いになる紗枝の足許に、迫った息遣いが覆いかぶさっていった。
ちゅう・・・っ。
兄貴の唇、よだれまみれだ。
紗枝は内心舌打ちしながらも、いつものように脚を伸ばしてやった。
ハイソックスのふくらはぎに、兄が唇をなすりつけやすいように。
いよいよ噛みつくときに、兄貴は生意気な憎まれ口をきいた。

お前の脚、いつ噛んでも太いな。

もうっ!

紗枝はぷんぷん怒りながら、しなやかなナイロン生地ごしに刺し込まれてくる尖った牙に、妖しく息をはずませている。
よだれのたっぷりしみ込んだハイソックスに、生温かい血潮が、ピチピチと撥ねた。

いやらしい・・・なぁ。もぅ。

紗枝の動作が緩慢になっているのは、失血のせいばかりではなかった。
吸い取った血液と引き換えに注ぎ込まれた毒液が、血管のすみずみにまでいきわたっている。

首すじも・・・いいだろ?

耳もとで小声でねだる兄に、「好きにしなよ」と言いながら。

まって、ブラウス汚したくないから。脱ぐね。

妹は兄の前、制服のブラウスをむぞうさに脱ぎ捨てていった。


ブラジャーの肩ひもが食い込む細い両肩が、小刻みに震えている。
恐怖からか、昂奮からか、まだ十代のリョウタにはわからなかったけれど。
本能のおもむくままに少女の両肩を畳の上に抑えつけると、すんなり伸びた首すじを、がりりと噛んだ。
「痛あっ!」紗枝は声をあげたがかまわず、破った皮膚の奥まで牙をうずめてゆく。
ごく、ごく、ごく、ごく・・・
ほとび散るうら若い血潮が、渇いた心をうるおしていった。
妹と身体を重ね合わせるのは、きょうが初めてというわけではない。
両親も黙認のようすなのをいいことに、リョウタは何度となくこうやって、処女の生き血を愉しんできた。
けれどもきょうは、なんだか様子が変だった。
下半身の疼きがとまらない。
ふだんなら紗枝が貧血になるほど血を吸えば、あとはスッキリしたのだが・・・
まさか・・・まさか・・・兄妹でなんて、笑わせる。
リョウタは妖しい予期を振り払ったが、振り払っても振り払っても、彼の理性は真夜中の濃霧のように見通しを昏(くら)くしていった。

おい。

え・・・?

そむけていた顔をあげた妹の唇に、リョウタは夢中で唇を重ねていった。

・・・。


・・・。


・・・。


紗枝はさすがに、泣きべそをかいていた。
太ももから伝い落ちる血を羞ずかしそうに拭いながら、

もうっ。お嫁に行けなくなっちゃったら、お兄ちゃんのせいだよっ。

振り乱した黒髪を、やけっぱちのように手で梳いている。

どう責任とってくれるの?

ブラウスが汚れるのを惜しんで、うっかり脱いだのがいけなかったのかも。
重たい後悔を裏切るように、さっきまで兄の硬い肉で突き刺されていた股間の奥が、ジンジンと、妖しい疼きを帯びている。

一生俺の性奴隷になる。

兄貴は憎たらしくも、にまっと笑った。

そんなの、もっとヤダ。

紗枝は顔をそむけたが、もう泣いてはいなかった。

紗枝、ゴメン。

兄貴が神妙に頭を下げた。
紗枝はびっくりして、「どうしたの?」って訊いたけれど。
それはむしろいけないことだったかもしれない。

たまらなくなってきた。もう一回やらせろ。

兄貴はそう言って、息荒く紗枝に覆いかぶさってきたのだから。

やああっ。やだっ。兄貴のバカっ!

紗枝は兄貴の背中をぶっ叩いて、けんめいに抗ったけれど、「一回したら何回しても同じ」という兄の言いぐさに、つい身体から力を抜いてしまい、ふたたび奪われていった。
二度目の吶喊は、おそろしいほど気持ちがよかった。

「ごはんよー」
母の声が、階下から聞こえてきた。
「おい、急げや」という兄貴に応じて、「ウン、ちょっと待って」薄暗くなった部屋のなか、紗枝がブラウスのボタンをはめるのに手間取っていると、兄貴は手を引っ張って、妹を部屋の外へと連れ出した。

やだ、ハイソックス血だらけだよっ

小声でとがめる紗枝に、

紗枝が俺の女になりましたって、ママに報告すればいいじゃん。

兄貴は相変わらず、とんでもないことを言って。
やり取りしているあいだに、階段の下まで降りてきていた。

「ほらほら、冷めちゃうわよ」
母親の貴枝は子供たちを軽く咎めながら。
息子が髪をふり乱し上気した頬を真っ赤にしているのも、
娘が着くずれしたままのブラウスのボタンを直しながら部屋に入ってきたのも、
血の撥ねた白のハイソックスの脚を隠そうとして兄の後ろに隠れようとする妹を、わざと兄貴がまえに立たせたのも、
すべてお見通しだった。

リョウタさん、あとでママの部屋にいらっしゃい。
貴枝の声はちょっとだけ、かすれていた。
息子のためにさっき穿き替えたばかりの光沢入りのストッキングが、太ももやふくらはぎをゆるやかに妖しく締めつけている。

ママ、きれいなストッキング穿いている・・・
兄貴の視線は母親の足許にくぎ付けになっているのを見て、紗枝の心のなかには、むらむらとした感情が湧いていた。
それが嫉妬という感情なのだと、彼女はじゅうぶんに理解していた。
先に二階に上がった母親を、リョウタが追いかけようとしたときに。
紗枝は兄貴の手首を痛いほど握りしめて、こう言った。

ママと終わったら、あたしの部屋に来て。
制服着て、待ってるから・・・

太い脚のほうが噛み応えがいいんだといって、紗枝の履いているハイソックスをあちこち噛み破っていった兄貴。
今夜は兄貴の好きな、ストッキングみたいに薄いやつを履いてあげようか?しゃくだけど。
紗枝は血の付いたハイソックスを脱ぎ捨ててむぞうさに洗濯機のなかに投げ込むと、母と兄のいる部屋のまえを素足で素通りして、部屋に戻っていった。
兄貴のために、装うために。
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