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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

男に唇を吸いつけられるとき。

2012年06月10日(Sun) 07:55:12

吸血鬼と秘密裏に共存しているこの村を訪れて、三か月―――

なじみになった年輩の男衆のもとへ。
妻に隠れて家を抜け出し、血を吸われに出かけるようになって、すでにひと月が経過していた。
若い女の血を吸いたい。奥さん連れてきてくれねぇか?
そうせがまれて、断りきれなくなりかけたころ。
スラックスの下、ひそかに忍ばせたのは。
箪笥の抽斗から無断で持ち出した、妻のストッキング。
黒なら目だたないだろう・・・そんな期待は見事に裏切られて。
歩みを進めるたびに、蒼白く透けた足首が、やたらと目についた。

男のまえ、スラックスをたくし上げて。
これで勘弁してくれないか?
そう言った時。
男は目を輝かせて、わたしの足許にしゃぶりついてきた。

てろてろと舐めつづける、よだれまみれのべろの下。
妻のストッキングが、ふくらはぎの周りを妖しくよじれていく。

足許に、唇をつよく、吸いつけられたとき―――
妻に欲情している―――
そんな想いが、微妙な嫉妬を生んでいた。


それから数日後。
とうとう彼を、家にあげてしまって・・・
その晩妻は、めでたく彼と、内証の祝言を挙げた。

妻が彼の馴染みになって、どれくらいたったことだろう。
それでも彼は、夫婦を代わりばんこに呼び出して。交代で生き血を吸い取った。
貧血になった妻が、ぐったりと自宅のベッドに憩う夜。
わたしは彼との逢瀬を”愉しんで”しまっていた。
働き盛りの生き血を求めて、うなじをさ迷う唇は。
以前と変わらず、熱っぽかった。

首すじに、唇をつよく、吸いつけられたとき―――
この唇が、妻の素肌を吸ったのか。
この腕が、妻の裸体を抱きすくめたのか。
そんな想いが、湧き上がってきて。

わたしはわけもなく、のしかかってくる彼の背中に、腕を回してゆく・・・

妻と一体になった男。
妻を共有している男。
妻を日常的に犯す男。

もっと与えたい。
もっと奪われたい・・・
吸い上げられてゆく血潮に想いを込めて、彼の唇の奥へと送り出す。
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