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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

詩織里の献血。

2012年06月14日(Thu) 05:30:08

~はじめに~
stibleさまの「着たいものを着るよ」というサイトさまをご存知ですか?
http://manndokusai.blog77.fc2.com/
柏木お気に入りのサイトさまです。
ときにはフェミニンに。ときにはユニセックスに。
ときには男女取り混ぜた装いなのに・・・違和感はまったくなく、妖しい魅力漂う世界。
その魅力はもう、言葉ではたとえようがありません。

時おりお邪魔している柏木は、こちらのサイトさまから享けたインスピレーションで、お話をいくつか描いております。
リンクを貼らせていただいたこともございます。(むろんご本人にはお話したうえで)
最近アップされたある記事に目が行き、そして。。。いままで以上に目を離せなくなりました。
いつも30分~1時間くらいでお話を仕上げてしまう柏木にしては珍しく、数日かかりまして、一編のお話を創りまして。
描いたお話を添えておそるおそる・・・stibleさまご本人に、画像使用の許可をお願いしたのです。
ふつうの神経では、できるお願いではないはず・・・なのですが。

そうしたらなんと!そっこーで、OKの返事が来ました。
つつしんで、記事の画像を使用させていただきます。
ご快諾をいただきましたstibleさまに、この場で厚く御礼申し上げます。

本記事にアップした画像の著作権は、stibleさまご本人にあります。
このブログにあるほかの画像と同様、複製・無断転載等は固くお断りいたします。
なにか問題がありましたら、画像は削除いたします。あらかじめご了承ください。

なお、stibleさまは決して吸血フェチではございません。
撮影された画像の意図も、柏木の作り話とはなんらかかわりはございません。
お話の内容は柏木の一方的な好みによるものですので、念のため・・・

それではお話の、はじまり、はじまり・・・


―――詩織里の献血―――


ちょっぴり、気の毒だと思うけど。
あの小父さまはもう長いこと、パパの大の仲良しなんだ。
いちどでいいから、逢ってあげてくれないか?

そういうパパの、首すじにも。

初めてだとちょっぴり羞ずかしいし、痛いかもしれないけど。
慣れちゃえば案外、愉しめちゃったりもするのよ。
明日はそんなに心配しないで、学校行きましょうね。

そういうママの、首すじにも。

ふたつ綺麗に並んだ噛み痕が、どす黒い痣のようにしみ込んでいる。
そのすぐ真上の、おとがいに。
しいて屈託のない笑みを泛べてくれていたとしても…どうしたって作り笑いに見えてしまう。

詩織里は華奢な肩を心細げにすくめて俯きながら、両親の説得を横顔で聞いている。
男の子なのに、女子としての教育を受けている彼女―――
通っている女学校の制服姿が、色白で華奢な身体つきを、女よりも女らしく、惹きたてていた。


①

彼女の通う学校は、良家の子女にしか門戸を開放していない、名門中の名門校。
けれどもその伝統の裏側には、昏(くら)い習わしが秘められていた。

創立者の一族と懇意にしている吸血鬼の一族が、入れ代わり立ち代わり女学校に現れて。
彼らの渇きを飽かしめるため、女学生たちの多くは、不公平のないよう、出席番号順に呼び出されていた。
詩織里の在籍するクラスは、最上学級と呼ばれていて、そうした無差別な吸血行為からは免れていたけれど。
特別な賓客が来校したときには、妖しく時として淫らな選択の視線に、真っ先にさらされることになっていた。
そうした日常に、ようやく気づき始めたころ―――
この女学校で無償であてがわれる若い生き血を目当てにした彼らのひとりが、詩織里を見初めて・・・とうとう白羽の矢を立てられたのだ。


―――パパの大の仲良しなんだ・・・
嘘ではないのだろう。
だって、初めて家に招いた彼のことを、気に入って。
その場で意気投合して、妻や娘のストッキングを履いた脚を咬ませるまえに・・・って。
彼の好みに少しでも応えようと、紳士用のストッキング地のハイソックスをわざわざ履いて。
ママのまえでお手本に・・・って、わざとふくらはぎを咬ませていったのだから。

―――初めてだとちょっぴり羞ずかしいし、痛いと思うけど・・・
嘘ではないはずだ。
だって、血を吸い取られてわれを喪ったパパの、焦点の合わない目線をまえに、夫とおなじように血を吸われるのをあれほど嫌がって。
脚をばたつかせて、抵抗したのに。
いちど咬まれてしまうと、そのおなじ脚を。
こんどは小娘みたいにはしゃぎながらばたつかせて、ストッキングがちりちりになるまで、咬み破らせていったのだから。

おなじことを・・・詩織里にもしろというの?
厭わしい・・・おぞましい・・・
両腕で胸を掻き抱いた詩織里は、若い血潮が全身をめぐる感覚を、初めてのように実感した。
この身をめぐる、うら若い血を―――
喉をからからにした小父さまの、飲み物に提供しろというの・・・?

安心をし。そう・・・っと優しく、引き抜いてくれるわ。
詩織里の耳もとに、唇を近寄せて。
ママはそういって、娘を安心させようとした。



②

翌日の一時限めが、はじまるまえのことだった。
詩織里さん、詩織里さん。
赤い縁のメガネをかけたハイミスの担任が、彼女のことを呼んだのは。

いつもは苗字で呼ぶ詩織里のことを、きょうにかぎって名前で呼んだ。
クラスメイトたちは、いちように顔を見合わせて。
お行儀よく結ったおさげ髪を、かすかに揺らし合って。
こちらをチラチラと窺いながら、ひそひそと囁いている。

先生がお名前で呼ぶときって・・・アレの時よね?
そうよ。詩織里ちゃんかわいそうに・・・とうとう血を吸われてしまうんだわ。
だってあの子、男の子なんでしょう?
ご指名があったんですって。なにもかも承知のうえで・・・
へぇ~、いいなあ・・・

さいごに羨望の声を洩らしたのはきっと、経験者の子なのだろう。
クラスのだれもが、彼女の正体を知っていて。
それでもうわべは、女の子として接してくれて。
けれども時折注がれるのは、女の子ならではの意地悪な視線―――
こちらを窺うひっそりとした目線たちが、制服の背中に痛かった。


踏みしめた廊下の木の板が、ミシミシとかすかな音をたてる。
学園のいちばん奥まったところに佇む、古い木造校舎。
真新しい鉄筋コンクリートの本棟とのつなぎ目を境に、そこは別世界になっていた。
毎週クラスメイトのなん人かは、いつも見慣れた白のハイソックスの代わりに、
肌の透ける薄手のストッキングで、脛をお姉さんみたいになまめかしい墨色に染めて、
呼び出されるとその日のうちは、ずうっと帰ってこなかった。
そんなふうにクラスメイト達をのみ込んでいった廊下に、
詩織里は独り、墨色に染めた脚で踏み入れてゆく。


女の子の制服で初登校した、あの入学式の日。
陽の光に目映く照らされた白タイツの足許を、誇らしげにおおっぴらにさらしながら。
微妙な顔つきをした両親の視線をよそに、おおまたに歩みを進めていった。
どういうわけか、そのときの記憶が脳裏をよぎる。
みじめな気持は、不思議としなかった。
―――慣れちゃえば案外、愉しめたりもするのよ。
昨夜のママの囁きが、胸の奥によみがえってきた。


④


がらり・・・
空き教室のドアを開けると。
そこにはいちめんの、深紅のじゅうたん。
このじゅうたんの上、なん人の同級生がまろばされ、そして血を吸い取られていったのだろう?
このじゅうたんの色・・・もしかして、みんなの血がしみ込んだ色?
詩織里はじいっと、足許の深紅を見つめた。

よく来たね。
何度となく、パパといっしょに家に遊びにきた小父さまが。
いつものように朗らかな低い声で、詩織里を迎えた。
ああ・・・この小父さまに、あたし血を吸われるんだ。血を吸われちゃうんだ・・・
すでに厭わしい気分は、ほとんど消えていた。
上履きに黒のストッキングという、ちょっと不自然な取り合わせは。
少女の決意の表れだった。
パパやママからいただいた、たいせつな血を差し上げるのだから。
プレゼントは、きれいな包みでくるまなくちゃね。
わが身をめぐる、暖かい血潮の気配―――
詩織里の胸をひたひたと浸し始めたのは、渇きをけんめいにこらえて、しいて笑みを作っている優しい表情。
血を吸われるのは、厭だけど・・・愉しませてあげちゃおう。あたしの血。

横たえた脚を、詩織里はいとおしそうに、なでさする。
すりすり・・・サリサリ・・・
薄手のナイロン生地が擦れる、かすかな音。
しなやかな手触りの向こう側にある、たしかな温もり―――
少女はよどみなく、呟いている。

似合うかしら?
小父さまのために、履いてきたのよ。
街を歩くとき目だって、とても羞ずかしかったけど。
だから小父さまの好きなように、愉しんで。
せっかくだから・・・破く前にたっぷり、辱しめて頂戴・・・

③


~ご注意およびご案内~
やや画質を落としてあります。
本物をご覧になりたいかたは、↓どうぞこちらにお越しくださいませ。
「着たいものを着るよ」  制服スカートに薄地黒タイツ
http://manndokusai.blog77.fc2.com/blog-entry-960.html
なお冒頭に申し上げましたように、stibleさまのワールドと柏木ワールドは、必ずしも一致いたしません。
念のため再度、申し添えておきます。
前の記事
騙され損ねて。
次の記事
男に唇を吸いつけられるとき。

コメント

おはようございます。「着たいものを着るよ」のsutibleです。この度はお話を作っていただいてありがとうございました。自分の写真がモチーフにされるのはなかなかこそばゆいというか、やや恥ずかしい部分もあるのですが、とても面白いです。こういったシチュエーションですと、茶髪よりも黒髪のほうが良いかもしれませんね。またこのような機会があればよろしくお願いします。、
by sutible
URL
2012-06-23 土 08:24:17
編集
>stibleさま
素晴らしい画像に、ひと目ぼれしました。
すう…っ、とお話が浮かんできて、インスピレーションのままに描き綴りました。
お気に召していただけて、とても嬉しいです。

黒髪の乙女も、憧れております。
お気が向かれましたら、ぜひ挑戦してみてくださいね。

このたびは、画像使用のご快諾・弊ブログへのご来臨、誠にありがとうございました。
by 柏木
URL
2012-06-23 土 13:27:37
編集

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