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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

納屋からの帰宅~「初めてだったんですよ」~

2012年06月28日(Thu) 07:25:57

初めてだったんですよ。
納屋の入り口で、旦那が照れくさそうに薄笑いをして佇んでいる。
手にしているのは、奥さんの着替え。
服の持ち主は平作の下で、半裸に剥かれて喘いでいた。

旦那の首すじには、赤黒い噛み痕。
奥さんの首すじにも、ふたつ、旦那のそれとおなじ間隔でつけられている。
夫婦ながら理性を喪って、妻の貞操喪失という記念すべき夜を、心から祝う気分になっている。

都会育ちのあの夫婦だが。どうにも往生際が、悪くてね。
村の長老が目を細めて指差したのは。
その夜の法事の席でのことだった。
村の表通りにある、その事務所には。
都会育ちのものばかりが、赴任してきていて。
吸血鬼の棲むこの村での、だいじな献血要員にされている。
それを薄々知りながら、だれもが妻や娘を伴って、赴任してくるのだが。
家族の血を吸わせる などという行為は。
実際には二の足を踏むことが、ほとんどだ

それで、村の長老が、縁結びをする。
あのご一家には、やもめ暮らしの四十男。
あちらの新婚夫婦には、還暦過ぎの狒々爺さん。
だれもが妻や娘を供血相手として取り替えあう風習のある、この村では。
都会育ちの夫婦ものは、まず一方的に妻を差し出す羽目になる。

法事が終わろうとするとき。
振る舞い酒の席を辞去しようとする夫婦を、平作と名乗る男が引き留めた。
五十がらみの、やせぎすの男は。
農作業に陽灼けした頬を、てかてかと好色に、光らせていた。

がぶり!
奥さんのまえでいきなり、旦那の首っ玉に噛みついて。
きゃあ~っ!
両手で頬を抑えて叫ぶ、奥さんのまえ。
ごくごくごくごく・・・働き盛りの血を、ひと息に飲み干していった。
男の血も悪くないけど・・・つぎは奥さんの番だぜ?
迫ってくる平作に、奥さんは頬を引きつらせて睨みながら。
知らず知らず、黒のストッキングの脚を後ずさりさせて。
ふすまに肘が当たって、退路はそこで絶たれていて。
がぶり!
旦那と同じ経緯で、首すじに食いつかれて。
ワイシャツを真っ赤にしてへたり込んだ旦那の前で、
漆黒のブラウスを、深紅の血潮で彩っていった。

さあ、来るんだ。
強引にひかれた手を、引っ込めようとしたけれど。
へっぴり腰のまま、スカートを揺らしてたどる、廊下の果て。
理性をなくした旦那は、しおしおと。
脱ぎ捨てられた奥さんのジャケットをぶら提げて、あとをとぼとぼ、従(つ)いてゆく。

連れ込まれたのは、お寺のすぐ隣の納屋だった。
いくつも並んだ納屋の、いちばんむこうから。
ヒイー!とひと声、女の悲鳴。
いまから夫婦を襲う惨劇が、ひと足早く、始められていた。
なぁに、恥ずかしがるこた、ねぇ。あちらも、旦那がいっしょだぜ。
男の言うなりに、夫は妻のまえ、泥交じりの荒縄を、ぐるぐる身体に巻かれていった。

辛かったら、あっち向いてな。
納屋の入り口に転がされた旦那は、さいしょのうちこそ目をそむけていたけれど。
あなた、見ないで・・・見ないで・・・
奥さんのそんな呻きが、かえって呼び水になったように。
知らず知らず視線を、礼服を脱がされてゆく熟女の肢体に注いでいった。

熱情が果てたのは、もう真夜中過ぎのことだった。
いちばん向こうの納屋から切れ切れに洩れてきた悲鳴も、いまはなりをひそめている。

初めてだったんですよ。

夫人を凌辱した村の衆に。
夫はやんわりと、非難を込めた。
ああ、そうなんだってな。ありがてぇ。
ぶっきら棒な語調のなかに、舌なめずりを隠さない。
男は旦那を縛る縄を解いてやり、手を取って旦那を助け起こした。
おめでとう。
すまねぇな。
がっちり交わした握手に、奥さんは顔をそむけたままだった。

ギュッと握り返された掌に。
痛いなー。あんたやっぱり、力持ちだねぇ。
―――この腕力で、家内をねじ伏せたんだね?
言外に込められた非難を、男がくすぐったそうに受け流していると。

着替え、取ってきて。

奥さんは顔をそむけたまま、そういった。

ああ、そうだね。その恰好じゃ、外歩けないね。

優しく声をかける旦那に、甘えるように。

あなたの好みの服、ひとそろい・・・お願いね。

もういちど男に抱かれたい―――露骨にそうは言えない女のプライドを、
まだ奥さんは、持ち合わせていた。

衣装選びに、二時間かかった。
そのあいだふたりは、納屋のなかでいっしょだった。
何ごともなかろうはずはない。
そうと察していながら、旦那の帰りは遅かった。
理性が戻りかけた旦那が「しまった」と気づいて、
妻の着替えを手に、足早に現場に戻ったとき。
全裸に剥かれた人妻は、束ねた髪をむぞうさにほどいて、
お嬢さんみたいに長く垂らした黒髪を、ユサユサ揺らしながら。
仰向けになった男の下半身のうえ、またがりつづけていた。

あー。
大仰に手で目隠しをした旦那は。
指と指のすき間から、目だけいたずらっぽく覗かせて。
視たくない光景だねぇ。
ふたりの熱いまぐわいを、のどやかに笑って、受け流していた。
ここはオトナに、ならなくちゃな。
男は交尾をつづけながら、目交ぜで奥さんの顔をみろという。
額に汗をうっすらかいて。
品のよい薄い唇から、白い歯をにじませて。
ちょっとひそめた眉が、ピリピリとナーヴァスに、震えていた。

三十分後。
もう一着、着替えをお願いできるかな・・・
さすがに照れた奥さんは。小娘みたいに口ごもって。
はい。はい。
旦那は嬉しそうに、家へと足を向けていた。
「帰り道は、ゆっくりな」
人の悪い笑みを浮かべる男に、合わせるように。
「お洋服選び、ゆっくりね」
組み敷かれた裸体の主も、ちょっぴり大胆になっていた。

花柄のワンピースは、びりびりに引き裂かれて。
脱ぎ捨てられた黒一色の喪服のうえ、華を添えていた。
旦那が結婚記念日に、妻に買い与えたものだった。
紫のスーツに着替えた奥さんは、黒のストッキングをむぞうさに引き上げながら。
こんどは、だぁめよ。
服に欲情したようにしがみついてくる男を、なんとか振り放そうとして、軽くもみ合った。
続きは、うちでどうですか?
夫の言いぐさに、男も女も動きをとめて。
名案ですね。
初めて、身体に着いた藁を、とり始めた。

帰り道は、もううす明るかった。
あちらの納屋からは、野放図に伸びた白い脚が、屋外にまではみ出している。
帰りは平気かな。
うそぶく旦那に。
こっちの心配なさいよ。
奥さんは早くも、紫のジャケットの下に着込んだ黒のブラウスを。
襟首から侵入したまさぐりに、波打たせ始めていた。

途中行き会った、顔見知りの夫婦。
ご主人は、奥さんの身に着けていた喪服を、両手に抱えていて。
奥さんは、黒のスリップ姿もしどけない、みだれ髪。
スリップの吊り紐は、片方が切れていて。
おっぱいも片方、まる見えになっていた。
目が合ったとき、ちょっぴり会釈を交わして。
あとはお互いがお互いを見ないよう、さりげなく帰り道を分けてゆく。

そういえばあちらも、ご夫婦に男一人の三人連れだった。
いちど吸血鬼を、家にあげてしまうと。
あとは何度でも、彼の訪問を拒むことはできないことになる。
そうと知りながら、旦那はあえて口にしたのだった。
「続きは、うちでどうですか?」

いいわ。あなたの奥さんのまま、犯されつづけるわけね?
ひとりの女を、男ふたりで共有したい。
そんな夫の願望を、奥さんはすんなりと許していた。

夜が得意なのよね?昼間は苦手なのよね?
でも農家だから、耐えれることは耐えれるのよね?
それでもやっぱり、暗いところのほうが、お好きなのよね?
じゃあお仕事の合い間を、妾(わたし)が慰めてあげましょう。
旦那もいいって、言ってくれているし♪

きょうはお部屋を、真っ暗にするわ。
きのうは一日野良仕事だったから、きょうは陽の光を浴びてはいけないのよね?
いいでしょう。うちで一日、かくまってあげる。
夏もののスーツ。二、三着愉しませてあげるから。
お洋服代?旦那にたっぷり、稼いでもらうわ。

「あなた、きょうは会社休んだら?」
夫人の顔つきは、新婚のころのようにウキウキと華やいでいた。
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