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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

半吸血鬼。

2012年07月18日(Wed) 06:56:33

半吸血鬼になるのは、かんたんだ。
いつもより少しばかりよけいに、血をあげ過ぎちゃえばいい。
重たい貧血になって、しばらくのあいだはふわふわしているけれど。
気がついたら、血が欲しくなっている。
もちろんお葬式なんか、出さなくっていいんだよ。

吸血鬼の小父さんが、お祝いにって見せてくれたのは。
ボクが初めて小父さんに血を吸われるときの、記念撮影。
いつの間にこんなの撮っていたんだろう?って思ったけど。
初めて襲われちゃったの、小父さんの家だったんだよね。

ボクは赤と紺のしましまもようのTシャツに、真っ白な半ズボン、白のショートソックス。
小父さんの好みのハイソックスだったらよかったのにって、今でも思う。
たぶんそんなことお構いなしに襲っちゃうほど、小父さんものどが渇いていたんだろう。

戸惑い逃げまどい、抵抗するボクのことを。
小父さんは慣れた手つきでねじ伏せ、うなじを仰向けていく。
あーあー。小父さんの思うツボだね。
録画を観ながら苦笑して小父さんを振り返ると。
もっと御覧・・・小父さんももう、画面から目を離せなくなっている。
いよいよ首すじを咥えられちゃったときにはもう、あやされている感じだった。
がぶり!と噛みつく瞬間は、いつ観てもゾクゾクしちゃう。
あのときの快感が、よみがえるみたいで。

ボクの血を、喉を鳴らして美味しそうに飲み耽る小父さんは、すごく幸せそうだ。
ボクももちろん、幸せだった。
美味しそうに飲まれてしまうと、ボクはいつだって舞い上がっちゃうんだ。
美味しく吸い取ってもらえて、よかったね。
パパもママもそういって、ボクのことを祝福してくれた。
ふたりとも・・・同じサイズの噛み痕を、首すじに絶えず滲ませている。

半吸血鬼になって、血を吸うものの気持ちがわかるようになると。
自分が血を吸われているときだって、「おいしそう」って思えるようになってしまう。
もっと飲んで・・・もっとたっぷり吸い取って。
そんなことをつぶやきながら、つい身もだえしてしまうボク。
そういうボクの頭を撫でながら。
坊や、いい吸血鬼におなり。
小父さんはそう囁くと、ボクのうなじをもうひと噛み、ずぶりと牙でえぐるのだった。
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