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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夏服の少女

2012年07月24日(Tue) 07:39:21

小父さまっ。小父さまあっ。
呼んでも声が届くはずもない彼方から。
少女は大きく手を振りながら、こちらに向かって駈けてくる。
セーラー服の白い夏服が青葉に映えて、清々しい。
濃紺のスカートを大またでさばきながら駈けてくる少女を見ながら、
男は屋根のひさしからこちらには、身を乗り出そうとしなかった。

お待ちになった?
息せき切って玄関に佇む少女を、男は穏やかに声を洩らして招き入れる。
少女は黒の革靴を脱ぐと、つま先を玄関に向けて、土間にきちんと並べ直す。
しつけの行き届いた家に育った娘らしい。
ひんやりとした板の間の上。
薄手の黒のストッキングのなか、白い足指がなまめかしく映えた。

あら、お行儀悪い・・・
少女がいまにあがり込むや否や、
男はやおら少女の足許ににじり寄って、黒のストッキングのふくらはぎに唇を吸いつけようとした。
あ・・・ダメ!
少女の制止も聞かず、男は少女のふくらはぎに唇をクチュッと這わせ、重たげなプリーツスカートを揺らした。

ストッキングに包まれた少女の脛は、真夏の太陽の光を浴びて熱く火照っていた。
汗ばむ直前の皮膚が、男の欲情を掻きたてていた。
なよなよとした薄いナイロンの妖しい舌触りを覚えながら、男はしつように少女の脚をまさぐった。
ぅ・・・
少女は悩ましく、眉を寄せる。
ふしだらな下にいたぶられてよじれるナイロン生地が脛の周りを擦れる微妙な感触が、
初々しい素肌に、妖しい疼きをしみ込ませていったのだ。

ちゅうちゅう。。。
きゅうきゅう。。。
ひとをこばかにしたような音をたてて、男は少女の脚を吸いつづける。
彼女の脚をなまめかしく染めた墨色のナイロンを、ふしだらにねじりまわしながら。
やだ・・・そんなに愉しいの?
少女は当惑しながらも、男の仕打ちに対して決して嫌悪の情を浮かべていない。
ひとしきり男の激情が通り過ぎるのを待つと。
ねじれて波打ったストッキングをきちんと直して、こういった。
おニューなのよ。でも小父さまに愉しんでもらうためにおろしたんだから、遠慮なく噛んでね。

彼女がこんなことを口走るようになるまでに、どれほど飼いならしたことだろう?
男は自分の毒液が少女の身体の隅々にまで行きわたっているのを満足げに確認すると。
少女を促して畳の上に腹ばいにさせて、黒のストッキングのふくらはぎを、また吸った。
あ・・・やだ・・・
少女は眉を寄せ、爪を立てて畳をカリカリと引っ掻いた。
くすぐったくて、たまらないらしい。
慕いよるように這わされた男の唇に、いちだんと力が籠められて・・・
劣情に満ちた唇の下、薄手のナイロン生地がパチパチと音をたてて裂け目を拡げていった。

もう・・・
ところどころ裂け目を浮かべた黒のストッキングのすき間から。
露出したひざ小僧が、いちだんと白くひきたっていた。
うふふふ。どうかね?
どうかね?じゃないわ。まったくだわ。
少女はわざと口を尖らせて、それでもストッキングを脱がせにかかる男に、脚をゆだね放しにしている。
信頼しきった、無警戒な態度だった。

もう気が済んだ?
少女はやおら立ち上がると、革製の学生鞄のなかから、紙包みを取り出した。
紙包みの中身は、ストッキングの穿き替えだった。
これは穿き古しですからね。
そう断ると、家に帰る道々恥ずかしくないようにといいながら、白い脛に薄いナイロンをひき上げていった。

うひひひひひっ。
ふたたび劣情を掻きたてられて、男が足許にふるいついてきたとき。
少女は「もう」とふくれながらも、足首を握られたまま、
脚を通したばかりのストッキングを再び、びりびりと破かれてしまう足許を、むしろ面白そうに見おろしていた。
どうして二足も破くのよっ。
少女は男が、噛み剥いだあとのストッキングをせしめてお土産にする趣味を心得ている。

どうしても、二足要りようなんでね。
男がほくそ笑むと、少女は得心が行ったようだった。
左千夫さんね?小父さまにこんなことお願いしたの。
彼女が口にしたのは、先月結納をあげたばかりの許婚者の名前だった。

わたくし、吸血鬼の小父さまに血をあげているの。
それでもよろしかったら・・・という、彼女の恐る恐るの申し出を。
少女にぞっこんだった青年は、ふたつ返事で承諾したのだった。
仕方ないわね。
少女は軽くため息をつくと、さして深刻そうな顔もせずに、
ふたたび畳に腹ばいになって、脚を伸ばしていった。

いっぱい噛んでね。
左千夫さんがゾクゾクしちゃうくらいに。
白い歯を見せてウフフ・・・と笑う少女は、どこまでも汚れを知らず、無邪気だった。
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